457.インターネットを学ばせるようです その3
-スキルーランド ゲートステーション コントロールセンター-
「室長!あれは新しく作ったバーチャル演劇アトラクションです。」
「バーチャル演劇アトラクション?」
「ハイ、スキルーランド開発室の方々が血と汗と涙で作り上げた傑作です!
幻惑の力であの空間に入った方は同じ劇に携われます!
まさしくインターネットと同じですよね?」
ん?なんか違う方向に話が進んでいないか?
異なる人が一つの空間で同じ劇でつながっている。
傍から見ると、真っ暗な空間で何してるんだかって感じだったけど。
うーん、強引に理解しようとすれば、本来別々に違う幻惑を見るべきところを
同じ幻惑の中で、しかも同じ劇を進めるキャストとして役割を果たすという点で
ネットと同じでしょと、持って行きたいのだろうが。なんだかなぁ~。
「さぁ、室長、あのアトラクションのところに行きますよ!」
-スキルーランド バーチャル演劇アトラクション-
「バスティアンさん、ルーデリッヒさん、お疲れさまでした!
いかがでしたか、このアトラクションは?」
「あれはいったい何だったんだ?ルーデリッヒも目の前にいて、ここに着いたとき
のままだ。大体、あの列車だってどこに消えたって言うんだ?」
「えーとですね、あれは幻惑の力で、お二人に同じ劇に参加していただいていたん
です。まぁ、ここだと何のことやらってなりますよね。
奥に試写室が有りますから、そこでお二人のことを振り返りましょう!」
ミニシアターのような部屋が奥にあり、全員で着席する。
目の前には200インチくらいのスクリーンが用意されている。
あれで運転ゲームとかしたら楽しいだろうな。
そして、部屋が暗くなり、スクリーンに映像が映った。
「それでは、これからお二人が何をしていたのか確認していきたいと思います。
お断りしておきますけど、あれはアトラクションで現実ではありませんから。」
綾香がキーを叩くと真っ暗な空間で二人が必死に手足を動かし、叫んでいる場面
が映し出された。二人共画面を見て唖然としている。
そりゃー必死になってやっていたつもりが、傍から見たら真っ黒な空間で右往左
往しているように映っているのだから。どう見ても危ない人だ。
「あ、あぁ、あれが、私だというの・・・」
「そうですよ。どう見ても怪しい人ですよね?」
綾香は悪気無さそうに言うが、そこはもう少し優しさが欲しいところだ。
「あっ、でもご安心ください。次はこっちを見ていただきますから。」
場面が変わり、今にも谷底に堕ちそうになっている列車が映っている。
そこに二人が近づき、必死に救助せんと努力している姿が映し出されていた。
「そう。そうです。このような状況でした。私は谷底への脱落を食い止めようと必
死に列車を支えていました。でも、力が尽き、列車は谷底に・・・しかもルーデリ
ッヒも・・・。」
「そうですよね。一人で頑張ろうとしてましたよね。でも、一人ではダメなことも
沢山ありますよね?思い出してください。あなたの身の回りに何か不思議なことが
起こりませんでしたか?」
読んでいただき、ありがとうございます。
バスティアン、ルーデリッヒへの説明が始まりました。
でも、これだけではインターネットの説明になっていません。
この後の説明で、ようやく理解が進むと思います。




