456.インターネットを学ばせるようです その2
-スキルーランド ゲートステーション コントロールセンター-
「で、そろその今回のシナリオを教えてくれても良いんじゃないか?」
「室長、まだ、始まったばかりですよ。
細工は流々仕上げを御覧じろってあるじゃないですか。あれですよ。」
綾香からどのようなシナリオなのか聞きたかったが、教えてくれなかった。
モニターで二人を見守るしかないか。
にしてもだ、バスティアンさんとルーデリッヒさんがこの映像見たら・・・。
何しろ、真っ暗なだだっ広いだけの空間を右往左往しているのだから・・・。
-脱線している列車周辺-
列車は駆動系が生き返り、脱線した車両では線路を掴もうと車輪が激しく空転
している。
その近くではバスティアンが谷底に落とすまいと、一人で引っ張り上げようと
していた。
「誰かこの車両に乗っていないか?いたら返事してくれ!」
いつもの物腰柔らかな声ではなく、見た目通りの大声で叫んでいる。
バスティアンは思った。ここで車内を捜索してくれる代わりの誰かが居てくれ
たらと。さらに欲を言えば、一緒に引っ張り上げようとする人が居てくれたらと
思っていた。
一瞬”パシュッ”と言う音ともに光が目の前を覆う。
次の瞬間、バスティアンが見たことも無い、無機質な、しかし顔?足?手?が
ある機械にも見えるモノが現れた。しかも、30個近くも。
バスティアンは知らなかった。これがロボットだということを。
そして、ロボットには命令が必要だということを。
ロボットは命令がないため、待機モードで置物と化していた。
そうこうしているうちに、バスティアンの力が尽き、列車は敢え無く谷底に向
かって滑り落ち始める。1両目は既に宙吊り状態になっている。
そして、2両目も地面を離れ宙刷りになった。
バスティアンは残りの力を振り絞って引き上げようと努力するが、駆動系が復
活し、谷底に向かう方向に力が働いている列車の前に、成す術も無かった。
その後6両全てが谷底に堕ちるまで、それほどの時間はかからなかった。
そして、その車内にルーデリッヒの姿を見た・・・。
「チキショー、なぜ彼女が・・・。」
谷底は深く、地上からは列車がどうなったか見えないが、状況は口に出せない
ことになっているに違いない。
バスティアンは、目を閉じて、状況を悔やんだ。
「ハイカット!お疲れ様でしたー!」
-スキルーランド ゲートステーション コントロールセンター-
「ハイカット!お疲れ様でしたー!」
綾香がいつものテンションで、バスティアンさん、ルーデリッヒさんにスピー
カー越しに話しかけている。
「綾香、これはどういうことだ?あの場所はいったい何だったんだ?
二人が必死に真っ黒な空間で叫んでいたのは何故なんだ?」
「あー、もう、落ち着いてください。室長。今から説明しますから。」
読んでいただき、ありがとうございます。
脱線列車を救護するアトラクションに参加していたのでした。
ただ、インターネットとの関連性が見えないと思いますが、ヒントが出て
来てます。次回はっきりすると・・・思います。




