453.第26世界、初めてインターネットに触れるようです
-第26世界 界長執務室-
「で、説明してくれるんですよね?ね?」
地下の一件で懲りずに、ルーデリッヒさんの圧が凄い・・・。
嫁達は白い目ではなく、呆れ顔になっている。
「はい、では先ずこの機械を見たことは有りますか?」
オイラはノートパソコンをルーデリッヒさん達に見せた。
「以前、界王様のところに行ったときに誰かが使っているのをちらっと見ました。
ただし、何をしているのか、私には皆目見当もつきませんでした。」
界長バスティアンさんは見たことは有るけど、これが何なのか知らないと。
「では、バスティアンさん、このスイッチを押してください。」
オイラは電源ボタンを押すように指示する。
電源が立ち上がった後は、WEBブラウザーを開くように指示する。
お気に入りに入れている鉄道情報のまとめサイトを開くように指示する。
「なんですか?この本?ですか、ここに映っているのは?
これは列車ですよね?こんなに種類があるなんて。
しかも、この小さなボタンが付いた装置を動かすと、矢印が動くんですね!」
バスティアンさんは驚きつつも冷静に分析するタイプのようだ。
「で、善行さん?これで何ができるのですか?
絵を映すだけでは意味は無いですよね?」
「ルーデリッヒさん。この映像、このパソコンの中に入っているものを映して
いるのではありません。遥か遠い第1世界のインターネットと言う情報網から
抽出して映し出しているんです。
試に・・・ほら、このように違う情報を見ることもできるんですよ。」
オイラはそう言ってニュースサイトを二人に見せた。
「なるほど。これは新聞と同じ働きをしているのですね。」
「そうです。しかも、新聞と違い、印刷や配布と言った作業が不要です。
情報伝達の即時性と言う意味では、これほどの適役のモノは無いと思います。
このパソコンだけでは実現できませんが、必要ならば手配します。」
「魅力・・・的な提案ですが、我々にはこの設備を導入するのに必要な対価を
用意できないと思います。」
バスティアンさんは肩を落としながら、そう呟いた。
「ご心配には及びません。お近づきの印ですので、対価は不要です。」
「それでは、あなた方に何のメリットもないじゃないですか?」
なるほど、その点を心配していたのか。でも、念じれば設備は作れるし。
「じゃあ、こう考えてください。
今回の様にどこかの建物で感染症が発生し、どの建物とも通信ができなくなっ
たとしましょう。外で他の建物に救援を求めるのが難しいならば、地下を掘れ
ばと言う人が必ず出てくると思います。
地下には時空壁が有って、地下を掘った際、そこに穴を開けてしまう可能性が
有りますよね。そうなると、その穴を通って、人や物が他の世界に飛んでしま
う可能性があるのは、今回の件で明らかです。
もし、それが頻繁に列車の往来が有るところだったら、どうなってしまうのか
容易に想像できますよね。それを防止する意味があると理解いただければと。」
あれ、バスティアンさんとルーデリッヒさんが???と言う顔して固まった。
読んでいただき、ありがとうございます。
もし、インターネットを知らない人に、インターネットのことを伝えるには
どう伝えるのが良いか考えた結果を表してみました。
ちなみに吹雪いているので無線式は無理なので、やはりレールを使うのが理想
かと思います。




