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シャイな鉄ヲタが何かをするようです  作者: Bトリー


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449/474

450.地下連絡列車が覚醒するようです

-第26世界 界長執務室-


 界長バスティアンは執務室に居た。

 そこへ地下研究室のルーデリッヒが駆け込んできた。

「どうしたんだ、ルーデリッヒ。そんなに血相変えて。」

「バスティアン、大変。隣の建物で感染症が発生したわ!

急いで特効薬を運ばないと!」

「何?!そんな連絡は受けていないぞ!」

「どうやら吹雪がひどくて通信網が機能しなかったみたいよ。」

「ならどうやって、その情報を得たと言うんだ?」

「ミーヤの実験が成功したのよ。列車が到着した際に、隣の建物の医者が知らせて

来たという訳よ。細かいことは良いから、早く準備して。全滅しちゃうわ!」

 この世界の感染症は特効薬さえ投与できれば怖くないが、感染力が恐ろしく高い

という問題があり、全住民が特効薬を服用しなければならないほどだ。

 幸い、バスティアンの能力で薬は念じれば出てくるため、いくらでも作成するこ

とは可能だ。その薬を小分けにして瓶詰めする作業が有るので、準備には少し時間

がかかってしまうのだが・・・。


「隣の建物の住民数はおよそ5,300人だったな。1時間で準備する。

ルーデリッヒ。すまないが、輸送の手配を頼めないだろうか?」

「いよいよ、地下連絡列車が日の目を見るのね。早速、ミーヤと準備に入るわ。」

 ルーデリッヒは執務室から急いで地下の研究室に向かった。



-第26世界 中央駅地下研究室-


「ということなの。ミーヤ、1時間後に隣の建物まで地下経由で列車を出せる?」

「あのー、そのことでご相談があるんですけどいいでしょうか?」

「善行さん・・・でしたね。どのような事かしら。」

「ルーデリッヒさん。さっき実験が成功した列車はアプト式の列車でしたよね?」

「ええ、そうですけど。」

「地下を走るのにアプト式にする必要は無いですよね?」

「?!」ミーヤさんとルーデリッヒさんが顔を見合わせた。

「そう・・・だわ。地下なら吹雪とか関係ないからラック式にする必要ないじゃ

ないの!粘着式、つまり普通の鉄道で良いのよね。今まで鉄道=ラック式だった

から、そう思い込んでいたわ。」

 ミーヤがそう言って納得した。

「で、ですね、良ければ私の列車で運べば最高速度120キロは出せますので、

15分くらいで運ぶことができますよ。」

「「頼んだわ!」」

 ミーヤさんとルーデリッヒさんがハモった。


1時間後、地下研究室には特効薬を満載した117系が出発を待っていた。

先ほどの実験は上手く行ったが、1度しか実験していないので信頼性に欠けると

なり、列車は遠隔監視となった。運転はスキルーランド開発室謹製の制御装置が

勝手にやってくれる。

「117系、行ってらっしゃい!」

117系は”了解”と言う言葉とテールランプの軌跡を残して真っ暗なトンネルに

姿を消した。


読んでいただき、ありがとうございます。

前回でラック式にしてしまった件について、回収を行うことができました。

レールはそのままですので、ラックレールを117系が跨いで120キロで

走行するという、絶対に有り得ない光景が成立してしまいました。

ツッコミどころ満載ですが、ご容赦いただければ幸いです。

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「シャイな鉄ヲタが何かをするようです」
の補足事項は本文に記載してしまうと脱線しそうですので、
「シャイ鉄 補足事項」として記載していきます。

登場人物紹介、世界の成り立ちなど、本文に書ききれなかった
補足内容について記載していきますので、よろしくお願いいたします。
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