447.珍しいことをすると吹雪はやむようです
-第2世界 スキルーランド開発室-
「で、次に実験に行くのは誰だったか?」
開発室長が部下たちに尋ねる。
「私です。ミーヤです。新しい作戦も考えたので、今度は自信あります!」
「いや、そう言って、こないだ列車が消えたじゃないか?大丈夫か?」
「大丈夫ですって・・・」
ミーヤと名乗る女性の白衣を着た研究員は元気に答えようとしたが、前回の失敗
を思い出し、尻すぼみ気味に答える。
-第26世界 地下研究室-
「こちらが研究室になります。先日の実験もここで行われておりました。」
第26世界の界長バスティアンさんに連れてこられたのは中央駅横の車両基地、
ではなく、その隅にあるエレベータで地下に潜ったところだった。
いかにも研究所と言うだけあって、色々な機械が設置されている。
その中を白衣を着た研究者らしき人が、手帳片手に駆け回っている。
「界長がここに来るなんて珍しいことも有るものだわ。
ひょっとして、明日は吹雪がやむんじゃないかしら。」
「相変わらずだな、ルーデリッヒ。
こないだ列車が消えただろ、その調査に来たんだ。
ちなみに列車は第7世界に現れていたそうだ。
その列車をこちらの方々が、わざわざ届けて下さったんだぞ。
お礼とお詫びくらい、君が言うべきではないか?」
「そうだったのね。変なところを見せてゴメンなさいね。
わたし達、幼馴染で、腐れ縁ってヤツだから、いっつもあんな感じでしゃべってる
の。普通のことだから気にしないでね。
そうそう、列車を返却してくれてありがとう・・・ございました。」
・・・バスティアンさんがルーデリッヒさんに、変な事言ったらわかってるよな
って感じで脅したため、ルーデリッヒさんが急に丁寧語になった・・・
「あのー、堅苦しいのは苦手ですので、そのままの口調で大丈夫ですよ。
あっ、申し遅れました。私は栢山善行と申します。
一応、第1世界の住民ですが、訳有って、第2世界の閻魔庁職員でもあります。
それより、列車が消えた時のことを教えて欲しいのですが。」
「そうで・・・だったわね。この口調で許してね。
あの日は、隣の建物まで地下トンネルを掘って、完成したから、列車を動かそうっ
てなったの。センサーで線路の状態を見ていたけど、特に問題が無かったので、あ
の列車を走行させていたの。そうしたら、いなくなってしまったというわけ。
詳細については、当日の実験担当者が居るから、その人に聞いてほしいわ。
もうすぐ現れるはずよ。」
そして、数分後、白衣を着た少女が現れた。
この顔、どこかで見たことが有るんだけど、どこだったっけ?
読んでいただき、ありがとうございます。
第26世界の地下実験を調査することが決定したようです。
そこに、見知った顔の女性が関与しているようです。
次回に続きます。




