446.地下がダメなら地上を走らせればいいようです
-第26世界-
息をするのも憚られるほどの吹雪だ。
BDhe2/4形を整備し、第26世界に戻すためにやって来た。
もちろん、どういう世界か見てみたいというのも理由だ。
「凄いな旦那様!こんな世界あるのだな。スキルーランドのアトラクションにした
ら楽しそうじゃないか!」
何か、リンのテンションが異常に高い。
「リン、雪だからってはしゃがないの!外出たらダメだからね!凍るわよ!」
窓の外は吹雪で白・・・と言うより灰色と言った方がいい状態なのだが・・・
「おーい、なんか変な感じだぞ!冷たいやら、飛ばされそうになるやら面白い!」
コピが外で、ガラスにへばりつきながら、はしゃいでいる。
豪雪地帯の人たちに謝れ・・・。
その後、列車は建物の中と思われる場所に到着した。
「ここは駅・・・なのか?」
「善行さん。ここは第26世界の中央駅です。ここから様々な地方に路線が伸び
ているんですよ。」
ホームにおり、線路を見ると、真ん中にはラックレールが設置されている。
「ようこそ、第26世界へ!界長のバスティアンです。
ご覧の通り、この世界は吹雪に覆われた世界でして、この世界の住民は建物の中
で一生を過ごします。第1世界で言うところのコロニーですね。」
目の前に現れたのは、ザ雪山の大男って感じの人だ。
ただ、顔は穏やかで、親しみが持てるタイプだ。
「初めまして。栢山善行と申します。
早速ですが、生活が厳しいのではと思うのですが、皆さんどのように生計をたて
ているのですか?」
「先ほど申し上げました様に、住民たちは建物の中で一生を過ごします。
建物の中は一つの都市となっていて、商業、工業活動も行われています。
一部の建物には地下鉱物の採掘ができるため、ここの建物との輸送手段が必要に
なり、この鉄道が活用されているのです。」
なるほど、要はコロニー間を結ぶのがこの鉄道という訳か。
「いっそのこと、地下にトンネルを掘って、建物間を移動した方が良いのでは
ないですか?」
「そうなんです。でも、地下は時空の壁が崩れていたりして、急に違う世界へ
飛ばされたりして、安定輸送に向かないのです。
そうそう、今回の列車の件も、実は事のことが関係してまして・・・。」
聞けば、今回の列車は、地下を輸送に使えないか実験している際の事故だった
とのこと。
列車が旧型だったのは、実験のために現行型を使うのは勿体ないからと。
時速20キロくらいでしか走行できないが、ラック式にしたことで、脱線事故
は皆無で、安定輸送ができているとのことだ。
日本でも雪国で暮らす人々は逞しいと思うが、この世界に住む人も同様に逞し
いと思う。オイラには絶対に無理だ・・・。
読んでいただき、ありがとうございます。
第26世界という吹雪に覆われた世界が出てきました。
地下がダメ、なら地上でと言うことでラック式の鉄道が敷設されています。
この後、この世界の地下がキーポイントになります。




