444.消える列車も有れば現れる列車もあるようです
-セレスト・セヴァ 王城 執務室-
「あらっ、誰かと思ったら善行じゃない?久しぶりね。」
なぜか、ここでオカンと出会ってしまった・・・。
「お義母様、お久しぶりです。」
嫁達が急に居住まいを正す。
「みんな、善行に振り回されていない?何かあったら、遠慮なく電話頂戴ね。」
あー、この場はオイラの完全アウェイだ。
ブリーデルとオカンは高校時代の同級生だ。
ブリーデルはたまたま第1世界で高校時代を経験したが、その後は第7世界に戻
り、界長として過ごしていたため、第1世界とは時間の流れが異なっている。
なので、ブリーデルは高校当時から変わらないが、オカンはウン十年の月日が経
っており、見た目では母娘と言っても過言ではないくらい離れて見える。
二人で水兵の顔が書かれたブランドを買ったりもしていたらしい・・・。
「えーと、ちょっと仕事の話をしたいんだけど、ブリーデル、良いかな?」
「では、会議室にどうぞ。」
さすがにオカンは巻き込めないので、席を外してもらう。
-セレスト・セヴァ 王城 会議室-
「なるほど。嵐の中を走行していたクリューガー達の列車が、突如現れたワープゲ
ートにより、時間を超えて異界に飛ばされたということですね。」
「そうなんだ。で、ブリーデルに確認したいのが、移動式のワープゲートについて
何か関連しそうな情報が無いかと思ってね。」
ブリーデルはしばし思案を重ねた。
「界王様にも申し上げた通り、移動式のワープゲートの存在は分かり兼ねます。
しかし、クリューガー達の列車が行方不明になったとき、実はこちらの世界に迷い
込んだ列車が存在します。迷い込んだ列車は正体不明なんです。
異界管理局のデータベースで照合してもらいましたが、第1世界を含めて適合する
車両が無いのです。
実際に見ていただいた方が、早いと思います。」
-セレスト・セヴァ 車両センター-
中央駅に隣接する形で、車両センターが設置されている。
「この中にその車両を留置しています。」
早速、車両工場のような建物に入る。
その中に、ブルーシートが覆われた車両が留置されている。
「これがその車両です。では、シートを外しますね。」
ブリーデルがそう言うと、工場の従業員たちが、シートを外した。
そして、そこに現れた車両は・・・見たことが無いぞ、この車両。
読んでいただき、ありがとうございます。
クリューガー達が乗った列車は第7世界から異界に飛ばされましたが、第7世界に突如
現れた列車があったと判明しました。
どんな列車なのか、徐々に明らかになっていきます。




