442.時間軸がずれて今に繋がっているようです
-セレスト・セヴァ(旧第7世界)-
「そうなんだよ、ブリーデル君。
で、乗員は全員、善行君たちが移送してくれてるからいいんだけどね、移動式のワ
ープゲートが有ったなんて聞いたことある?」
界王ティアマトはブリーデルに対し、単刀直入に切り出した。
「界王様。移動式のワープゲートは聞いたことが有りません。
これは、至急調査した方がいいでしょうか?」
その時、ティアマトの電話が鳴った。
「あー、善君。お疲れー。えっ?それは・・・大丈夫だって?
うん、うん、そう。わかった。ありがとねー。」
「界王様、どうかされたのですか?あまりお顔が優れないようですけれど?」
「いやー、困っちゃった。どうしたらいいと思う?」
「どのような事なのか教えて戴けますでしょうか?」
「あー、ゴメン。ちゃんと説明しないと分からないよね。
実は異界に現れた軍用列車って、大分前の時間から飛んできたみたいなんだよ。
セレスト・セヴァの樹立前から飛んできちゃったみたいなんだよね。
そうそう、クリューガーって名前に聞き覚えない?」
「クリューガーなら知ってます。私の同志の一人です。
でも、樹立前に列車ごと行方不明になって・・・まさか!」
「そう、そのまさかってヤツ。」
-787系車内-
「どうした善行、浮かない顔をして。冴えない顔がさらに悪化してるぞ!」
「ほっとけコピ。旦那の顔をそこまで言うことないだろ!」
「あのー、それで、私の話は・・・」
コピの一言で脱線してしまった。
今は787系で例の軍用列車の乗員をすべて第7世界に移送すべく進行中だ。
「で、クリューガーさん。あなたはセレスト・セヴァが樹立されたのをご存じ
無いのですね?どうやらお話を聞く限り、ワープした際に時空を超えてしまっ
たようですね。」
「姫は目的の第7世界の改革を成し遂げられたのですね!
良かった。本当に良かった。惜しむらくは、樹立式に立ち会えなかったことで
しょうか。そうですか、我々の世界は元に戻ろうと動き始めているのですね。
ただ、どうして時間がずれてしまったのでしょうか?」
「そのためには、今一度ワープゲートを探して、調査する必要があります。
ワープゲートが現れた日、何か変わったことは有りませんでしたか?」
「そう言えば、あの日は珍しく嵐でしたね。
通常の列車は全て運休してましたが、こちらのは同志を募るのに忙しく、運休
に出来ない状態でしてね。全速力で目的地を目指していました。
そして辺りが真っ黒になってしまいました。」
こりゃ、何かに巻き込まれ、飛ばされた可能性が高くなってきたな・・・。
読んでいただき、ありがとうございます。
クリューガー達は第7世界の改革が終わる前に、異界に飛ばされてしまったようです。
ただ、どうして時間軸がずれてしまったのか・・・徐々にあきらかになっていきます。




