435.急ぎたくないのに急がされるようです
ー異界管理局 駅及び列車整備部-
「まあ、これに懲りずにまた来てくれよな。いつでも歓迎するぞ。」
「あ、ありがとうございます・・・」
「室長、元気出してくださいよ。次は私が手取り足取り教えますから。」
「あ、ああ頼むよ」
今は自宅に戻るべく、ホームで二人と別れの挨拶・・・のはず。
なんて言えばいいのだろうか?
「善行さん、そろそろ出発の時間となりますので、ご乗車ください。」
車掌さんナイスタイミング!
「では局長、また来ます!お世話になりました。綾香もまたな!」
そういって列車に乗り込む。そして、振り返ろうとした瞬間にドアが閉まる。
なんていいタイミング。これなら二人に手を振るだけで済む。
間が悪いと、じゃあねとか言ってからなかなかドアが閉まらず、見送る側も
見送られる側もお互い気まずいこともある。
-キハ81系車内-
無事に異界管理局を離れたのでデッキから客室に入る。
当然、客は他に居るはずもない。
「善行さん、色々とお疲れさまでした。」
「ひょっとして、試験の内容とか知ってたんじゃないですか?」
「ええ、存じておりました。私も異界管理局職員の一人ですので。
ですが、過去には、試験に不合格となった方もいらっしゃるんですよ。
善行さんについては、管理局のコンピュータが100%合格を予想していましたがね。
シャイな性格だからという理由です。」
何そのコンピュータ。見通されているようで怖いな・・・。
突然、鉄道唱歌のオルゴールが流れる。
「ご乗車のお客様にご案内いたします。
この列車は異界管理局発、第2世界三途川経由、室長邸行きです。
三途川には15:25 終点室長邸には15:35に到着予定で・・・コラー!」
車内アナウンスに怒られるようなことしたっけ・・・。
隣にいる車掌さんを見ると、顔を横にして肩を震わせてる。
「善行、オマエの試験みたぞ!綾香のこと、気が付かないどころか、鼻の下伸ばして!」
この声はコピか?
今度は突然、列車が加速しだした。
窓から外を見ると、ちょうどカーブを走行しているようで、先頭車両が見えた。
ん?明らかに先頭に場違いな車両が・・・M-497がなぜ?
「旦那様、綾香に現を抜かすとはどういうことだ。早く帰って家族会議だ!」
だからって、M-497を連結する必要ないだろ!
せっかく81系を堪能しようと思っていたのに・・・
読んでいただき、ありがとうございます。
PCの変換がうまくいかないため、予備機(WINTAB)で対応しております。
そのため、微妙に改行がずれたりするかもしれません。
土日でPCを直したいと思いますがそれまではご容赦ください。




