42.リンさんが何かするようです
なんだかんだで、リンさんのTV効果で21の町の住民たちはパンを食べることに
チャレンジした。
1週間が経つ頃にはほぼ全住民がパンを食べることをするようになっていた。
オイラはこの間に第一世界に戻り仕事したり、第二世界に行ったりと、ほぼ
1日48時間生活を行っている。
24時間闘えますかと言った生活ではないので、それほど苦にはならないけど。
この1週間の変化として、リンさんのオイラに対する態度が明らかに変わった。
エマ達の “ミニマル攻撃!” 以降おかしくなっている。
そういや、この世界、本当は魂だけの人たちがアバターを着て一人一人独立して
生活してる。家族を作って生活はしていない。
ってことは恋愛とかそう言った類は無いのか・・・・。
「閻魔庁職員以上だと恋愛もするけど、一般住民は必要が無いからしないぞ。
善行、お前だってボッチなんだから、こっちの一般住民の生活は理想的だろ?」
なんでも閻魔庁職員以上は世界を管理するので、種の保存が必要。
一方、一般住民は管理される側なので、種の保存は必要が無いし、いずれは
違う世界に旅立つのだから、その意味でも必要無いということらしい。
「エマ、リン様共に恋愛もするし、子作りもする。というか、しなくちゃいけない。」
種の保存が必要ということか。
「善行、お前どっちが好みだ?」
エマの方が好みなんだけど、リンさんもストライクゾーンなんだよな・・・・。
「善君。私と付き合ってくれないか?そして、子作りをお願いしたい。」
はーーーーーーーーーーーーーーー?
りんっ、さっ、んっ、な、なにを言っているの・・・かな?
「私は真剣だぞ、善君。君と家庭を築きたいと思っている。」
理解が追い付かないぞ・・・。この世界の長とオイラでは釣り合わない・・・。
「起きろ善行、会社行く時間だぞ。」
「いや、リンさん、立場がちが・・・・おや?」
夢でした。第一世界の自宅でコピに起こされた。
その横でエマはまだぐっすり寝ている。幸せそうな寝顔だ。くぅーっ。
「サンキューコピ。支度して行ってくる。」
オイラは急いで身支度を整え、バス停に向かう。
同時刻、第二世界の善行のPC。
某探偵倶楽部よろしく、ピコピコ音とともにテキストが現れた。
“私は本気よ。・・・つづく”




