425.婿として認められるのも大変なようです
-第75世界 界長邸???-
「さぁ、善行さん、アナタの本気を見せてみなさい!」
界王様のお母さまであるセラフィーナさんに絶賛しごかれ中・・・。
「おばあさま。今日はそれぐらいで、終わりにいたしましょう。」
「善行さん、アナタの本気はその程度なのかしら?」
今新たな加護、すなわちライセンスを取ろうと、セラフィーナさんに修行をつけ
て貰っているのだ。
何のライセンスかと言うと、婿ライセンス。こっちの世界では婿加護だそうだ。
管理層の人間は、適齢期になると学校で習うそうなのだが、オイラは第1世界か
らやって来た人間なので受けていない。
どんな内容なのか大雑把に纏めるとこのようになる。
・料理、掃除、洗濯などの基礎的な家事能力→メイドがやるけど・・・
・家具や設備が壊れた時のちょっとした対応力→念じれば新品だけど・・・
・嫁とのコミュニケーション能力→今も大丈夫だと思うけど、夜も含め・・・
・親族との対応力→今もこうして対応してるじゃ、あーりませんか・・・
・子供との対応力→まだ子供いないので何とも・・・
で、今セラフィーナさんから親戚の名前と肩書を叩きこまれている最中。
今までの人生で、こんなに詰め込んだことなんて無い!
「はい、まだやれます!大丈夫です!」
「よろしい。では、次。王位継承権第6位のグラナダ。男性よ。年は・・・」
その後2時間続き、今日の講義は終了した。鬼ハードだった。
「お疲れ様。善君。ママって本気になると、いっつもトコトンやっちゃうタイプだ
から。ゴメンね。」
「ママって、誰の?」
「嫌だなー、善君、第2世界で私の家で会ってるじゃない?」
「へっ?」
ちょっとまてよ。セラフィーナさんって、エマの母であり、シャーロットの祖母
であり、リン、コピとは親戚ってことなの?
あれ、第2世界で会った時のエマのママさんって、今のセラフィーナさんと似て
も似つかないよな。顔だって違うし、髪の色が全然違う。
「あっ、もしかして、善君は第7世界でワープゲートでママに会った時、気が付い
てなかったの?」
「うん。セラフィーナさんと髪の色が違うし顔だって違ってる。」
「あー、そうか。善君は違って見えて当然だわ。ママ、あのペンダント貸して!」
そう言って、エマはセラフィーナさんからペンダントを借りて来た。
「よく見ててね。」
エマはそう言うと、そのペンダントを首からかけた。
すると次の瞬間、エマが居た場所には別の女性が立っていた。
「あのー、どちら様でしょうか?」
「私よ、私。エマよ。どう、別人に見えるでしょ?」
そう言って、エマはペンダントを外した。そして、いつものエマに戻った。
「脅かさないでくれよ・・・そうか、第2世界で会った時はペンダントしてたのか
だから、わからなかったんだ。」
「「さーて、本物はどっちだ?間違ったら勉強時間追加ね!」」
そう言って、エマが二人になった。
間違ったら後々問題になりそうだな。勉強時間追加だけじゃなくって・・・。
読んでいただき、ありがとうございます。
婿ライセンスなんてものが有ったら、結婚観が変わるかもしれませんね。
善行が本物を見分けられたのか・・・次回に続きます




