421.デッドコピーにもオーラは宿るようです
-第75世界 界長邸臨時作戦本部-
どうしてコピは何かやらかさないと気が済まないんだ?
折角限界領域を脱出できたと言うのに、ロケットブーストがオフできずに、加速
しっぱなしってどういうこと?
幸いにも、第二環状線の線形が良いから、脱線する可能性は少なそうだ・・・。
「コピ、ロケットブースターを取り付けたのはどの車両だ?」
「善行、最後尾の8両目だ。」
ダメだ。せめて7両目だったら最後尾の8両目に乗り移って切り離すこともでき
たんだが・・・。
厄介なのは素粒子線が燃料なので、燃料切れは起きないということだ。
「善君。ロケットブースターを何とかすればいいんだよね?
だったら僕が何とか出来ると思うよ。」
「界王様。ホントですか?早速お願いします!」
-第75世界 第二環状線上 403形コピ融合編成-
「じっちゃん、本当に大丈夫なのか?カーブが来るたびに脱線しそうなんだ!」
「コピ、僕を信じて。すぐにロケットブースターは止められると思うから。」
数分後、出力が落ち始めた。
「コピさん!スピードが落ちてきました!」
「カティナ!ブーストがオフになったら教えるから、いつでもブレーキかけられる
ようにしてくれ!」
ロケットブースターの周りに透明の膜が展開されている。
「じっちゃん、ブースターの周りに膜が見えるけど、じっちゃんがやったのか?」
「そうだ。この膜で素粒子線を遮断できる。つまり、燃料の供給ができなくなると
言うことだ。」
さすがに燃料が無くなれば、ブースト機能は損なわれ、鉄のオブジェに成り下が
ってしまう。
「カティナ!ブーストがオフになった!ブレーキ!」
カティナがブレーキを操作し、急制動の衝撃と共に列車は停止した。
-第75世界 界長邸臨時作戦本部-
「で、コピ、どこからロケットブースターなんて持って来たんだ?
そもそも、あんなデカいのどこにしまってたんだ?」
「善行、アタシはスキル体になれるんだぞ。だから403形と融合で来ただろ?
逆に融合したものをスキル体にすることもできるんだぞ!」
コピが実演するというので、庭を借りる。学校のグラウンドよりも広そうだ。
「よし、見てろよ!」
そこに現れたのは、日本のロケットブースター。
「種子島まで行ってデッドコピーしたから、性能は折り紙付きだ!」
いや、どこでデッドコピーしても、念じ方で性能は変わるはずだ。
「わかってないなぁ、善行。打ち上げシーンを見て、その場でデッドコピーす
るのと、テレビで打ち上げシーン見てデッドコピーするのとで、こう、接し方
と言うか・・・わかるだろ?」
いや、何言ってんだかわからん。
「コピが言いたいのは、雰囲気までデッドコピーに込めたいってことでしょ?
念じる人によっても違うけど、やっぱり本物が動くのを見ながらデッドコピー
したものは、オーラの宿り方が違うのよ!」
あー、とうとう、モノにオーラーがついちゃったよ・・・。
「旦那様、ひょっとして万物には必ずオーラが宿ることを知らないのでは?」
え、知らないのはオイラだけ・・・。
読んでいただき、ありがとうございます。
やっぱりコピはやらかすみたいです。
限界領域を脱出するところまでは良かったのですが・・・。
最初っからロケットブーストで脱出できたのではと思うところですが、
限界領域は素粒子が少なく、底部に行くほど薄くなるので使えなかったのです。




