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シャイな鉄ヲタが何かをするようです  作者: Bトリー


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417/470

418.封筒と自分の運命を引き換えたようです

-限界領域(ヴェルサリオ国) 中央駅-

 

 鉄道が運休し混乱している中央駅に、白いボディーに赤い帯を纏った403形が

滑り込んできた。

 国王からの指示で、全てのホームの列車は移動させられ、乗客たちも駅構内から

追い出されて、閑散とした駅に、独特の和音の汽笛が響いた。


 403形が停車すると同時に、待機していた国王の近衛が列車に近づく。

 先頭車のドアが開き、カティナがホームに降り立つ。

「支援物資を輸送してきました。至急、受け渡しさせていただきたいのですが。」

「よくぞ、持って来て下さいました。国王に代わり、感謝申し上げます。」

 すべての車両のドアを開き、カティナたちは念じて荷物を降ろしていく。

 そこへ一人の男が現れる。が、彼女の横を通り過ぎて行ってしまう。

 彼女の目の前に一通の封筒が置かれていた。



-第75世界 界長邸臨時作戦本部-


「うーん、時々電波が途切れるなぁ。限界領域の中の映像だから、仕方が無いか。

ねぇ、エマ、もう少し映像を安定できない?」

「403形には高出量の送信機積んでおいたんだけど、ワープゲートまでの距離が

遠すぎるみたいね。ちょっと難しいわね。」

 今回、限界領域の中の様子が見られるように、403形の至る所にカメラを仕込

んでおいた。そして、ワープゲートに中継器をつけ、限界領域の映像をここでも見

られるようにしたのだった。

 辛うじて、中央駅の様子がモニターに表示されている。


 ホームに立つカティナと・・・あれはセバスさんじゃないか?

「カティナ君、急いで足下の封筒を読んでくれないか?」

 界王様がインカムでカティナに指示をする。

 彼女が応答するのはマズいので、こちらからの音声が届くのみだが、映像がこち

らに届いていることを彼女たちは知っている。

 彼女は封筒から便箋を取り出し、ドア横についたカメラに向かって映してきた。

 そこには、セバスさんが犯してしまった過ちへの謝罪と、限界領域で一生を遂げ

る覚悟が書かれていた。

 そしてもう一つ、この列車で運び込まれた爆弾の爆破はセバスさんが行うので、

急ぎ列車を発車させ、ここを脱出するようにと書かれていた。


「カティナ君、起爆スイッチは持っているね。」

「はい。足下に置い・・・・ない。無くなってます。」

 起爆スイッチはアタッシュケースに組み込まれていた。

 そのアタッシュケースが消えてしまった・・・。

「恐らく、彼が持って行ったんだろう。追跡装置は機能しているかい?」

 アタッシュケースには万が一に備え、発信機が取り付けられている。

「はい、機能しています。まだ、追いかければ間に合います。」

「頼む。彼を連れ戻して欲しい!」

 彼女は急いでセバスさんを探しに向かった。

 もう一人の彼女をホームに残して・・・。

 

読んでいただき、ありがとうございます。

カティナとセバスと接触しましたが、彼は限界領域に骨をうずめる覚悟です。

セバスをそのまま列車に載せることができれば、順調に任務完了となるはず

だったのですが・・・。



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「シャイな鉄ヲタが何かをするようです」
の補足事項は本文に記載してしまうと脱線しそうですので、
「シャイ鉄 補足事項」として記載していきます。

登場人物紹介、世界の成り立ちなど、本文に書ききれなかった
補足内容について記載していきますので、よろしくお願いいたします。
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