417.1時間の作戦がはじまるようです
-異界管理局403形 運転席-
「中々に骨のある話ね。わたし達で対処できるのかしら?」
「今まで何とかなって来たのだから、今回も何とかなるんじゃない?
そんな難しい顔をしていても、問題は解決できないわよ。
さぁ、中央駅に着くまでに色々と準備しないとね。」
「そうね、やるべきことは決まってるんだから、確実に進めていかないとね。
わたし達ならやれるわよね。」
そう言って二人のカティナは頷き合った。
今回のシナリオはこうなっている。
セバスの仲間が支援物資輸送と言う名目で、第75世界からワープゲートを通じ
臨時列車で駆けつける。
そのために、今回はいつもの二人乗り仕様ではない。
中間車は全て座席や設備を取り外され、荷物を満載している。
支援物資の札が掲げられ、さも普通の支援物資に見える。
確かに大半は、食料品、衣料品などだが、一部の荷物は軍本部宛の荷物だ。
だが、その荷物は界王謹製のもので・・・荷物を中央駅でおろし、セバスを列車
に載せ、ワープゲートを通り第75世界に帰還する。
「いいかい、ワープゲートが開いていられるのは1時間だ。
荷物を下ろし、王城に居るセバスを連れ出し、再び列車に乗り、ワープゲートを通
ってこちらに戻ってくるんだ。しっかり頼んだよ!」
界王ティアマトの言葉が頭の中で再現される。
「さぁ、ワープゲートが見えてきたわ。通過と同時にタイマーセット。
通過5秒前、4、3、2、1、今!」
彼女たちが乗った列車は第75世界の線路から姿を消した。
-第75世界 界長邸臨時作戦本部-
「界王様、いい加減教えて下さいよ~、今回の作戦内容~。」
「だって、気持ち悪い僕から聞く話なんてないでしょ~。」
まだ、拗ねてらっしゃる・・・。
「じっちゃん、そろそろ、お仕事モードに戻ってくれ!」
「コピに言われちゃ、しょうがないか。」
そして、オイラ達は今回の作戦内容をようやく聞くことができたのだった。
-限界領域(ヴェルサリオ国) 国王執務室-
「そうだ、まもなく救援列車が到着するのだ。
急ぎ、駅構内の邪魔な列車はどかすのだ。
荷物を下ろすスペースが必要になるからな。」
アルテウスは中央駅駅長に直接指示した。
いつもなら鉄道本部に連絡するのだが、今は通信も不安定で、指示機能がまとも
に動いているとは思えない。そこで仕方なく、専用線で繋がっていた駅長に直接指
示することになったのだ。
「セバスよ。そなたには本当に世話になるな。」
「何をおっしゃっているのですか。閣下にお世話になったことに比べれば、大した
ことは有りません。ただの支援物資ですから。」
それを聞いたアルテウスは、笑顔が戻っていた。
界王が仕掛けた罠だと気づかずに・・・。
読んでいただき、ありがとうございます。
本格的な限界領域封じ込め作戦が始まりました。
前回の爆弾はその前座になります。
カティナたちは無事にセバスを連れ戻せるのか・・・。




