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シャイな鉄ヲタが何かをするようです  作者: Bトリー


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412/466

413.界王様のウィンクでは相手の心は掴めないようです

-限界領域(ヴェルサリオ国) 王城 ゲストルーム-


 セバスはアルテウスとの面会を終え、ゲストルームへと通された。

 当面の間はこの部屋で生活することになる。

 セバスはアルテウスとの面会を思い出し、思わず笑みをこぼす。

「私にこのような才があるとは。早くに気づいていれば、こんなことに巻き込まれ

ずに済んだかもしれませんね・・・。

界王様の作戦は今のところ順調ですね。」

 


-限界領域(ヴェルサリオ国) 王城 執務室-


 アルテウスは焦っていた。

「どうしたら、この局面を乗り越えられるというのだ?

アルバーティン亡き今、技術面で彼女に肩が並ぶものなど居ないと言うのに。

とはいっても、技術陣に頼らざるを得ないな。」

 そう言って、アルテウスはボタンを押し、技術長官を呼び出した。


「閣下、どうかなさいましたか?」

「アルバーティンが居ない今、技術陣で一番の実力者は君か?」

「はっ、このルーデリッヒだと自負しております!」

「では、君に尋ねる。ワープゲートが勝手に拡大を続けているのは知っているか?

以前は人しか通せなかったが、今では列車を通すこともできるようになった。

だが、アルバーティンはワープゲートの拡大機能停止を指示する前に亡くなった。

このままではワープゲートに接している土地や町などが吞み込まれ、やがてこの

国全体が呑み込まれ消滅してしまうのだぞ。

君はどんな手を打つつもりなのだ?」


「閣下、ワープゲートに接している町が呑み込まれたとしても、異界に吐き出さ

れます。つまりは、我々の国が呑み込まれれば、この空間から脱出できることに

相成ります。」

「アルバーティンが言っていた通りだ。君は彼女の足元にも及ばない。

確かに君の言うことも一理あるだろう。しかし、ワープゲートはワープ先の座標

設定まで正確に行う必要があることを君は知っているのか?

彼女は自動で座標設定を行える機能を装備していたのだよ。

だが、ワープゲート自身が拡大した際、その機能が装置拡大に耐え切れず、破損

しているのだよ。つまり、今のワープゲートではどこと繋がっているのか不明な

状態なのだ。それでも、吞み込まれる時を待てと言うのかね?」

 アルテウスのコメントに、ルーデリッヒは顔面蒼白となった。



-界王城 界王執務室-


「完全に孤立させるって言ってましたけど、どうやるんです?

界王様、勿体ぶらないで、教えて下さいよ。」

「しょうがないなー。なーに、簡単なことだよ。

ワープゲートは制御不能になっているって吹き込んだのさ。

もちろん嘘だけどね。」

 界王様はそう言って、オイラにウィンクしてきた。気持ち悪っ・・・。


読んでいただき、ありがとうございます。

ワープゲートが制御不能だとアルテウスに伝えれば、ワープゲートを放棄する

方向に進むのではと界王様が考えたのです。

幸いセバスはアルテウスと繋がりがあると分かったので、界王様はセバスに伝令

を任せたのですが、この先上手く行くのか・・・。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

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「シャイな鉄ヲタが何かをするようです」
の補足事項は本文に記載してしまうと脱線しそうですので、
「シャイ鉄 補足事項」として記載していきます。

登場人物紹介、世界の成り立ちなど、本文に書ききれなかった
補足内容について記載していきますので、よろしくお願いいたします。
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