410.実は403形が続行運転していたようです
ー限界領域(ヴェルサリオ国) 実験場-
「アルバーティンは居るか?」
野太い男の声が実験場に響く。
「ダニエル、アンタが来たってことは第75世界に発注していた例のモノが届いた
ってことね。」
「そうだ。先ほど受け取ったところだ。」
「ところで運んできた列車だけど、変わったところは無かったかしら?」
「定刻通りに中央駅に到着し、俺が荷を受け取った。列車はその後定刻に発車し、
第75世界に戻ったはずだ。」
「と言うことは、私が行ったワープゲート拡張工事は問題なく機能しているという
ことね。まぁ、天才だから、ワタシは。」
ダニエルが実験場を後にした5分後、実験場で大爆発が起きた。
アルバーティンは爆発に巻き込まれ、この世界での生が打ち切りとなった。
-界王城 界王執務室-
「おー、広いなーこの部屋。しかもこの写真、小さい頃のシャーロットだ。
可愛いなー。今もだけど。」
「もー、人前でよしてくださいよ、善行さん。」
オイラの言葉にシャーロットがモジモジしながら答える。
「はい、そこの二人、真面目な話をするよー。」
界王様が一番不真面目そうに話し出す。
「第75世界製のティムシーが作る部品は二度と限界領域には届かない。
これは作戦成功だと言えるよね。
でだ、次は、こちらから仕掛ける番だと思うんだよね。
実はさ、あの日、第75世界から2つの列車が15:00に発車したんだ。」
何ですって・・・。
「善君たちが監視していた列車。つまり、私が運転手として乗り込んだ列車は
複製したワープゲートを使用して、第2世界へと飛ばしたんだ。
でも、これだと限界領域の奴らが怪しむよね?
だから、もう一つの列車は、従来通りの運用を行う必要があったんだ。」
界王様の言う通りだな。いつも来るはずの列車が来ないとなると一大事だよ
な。それで2本同時に発車させて、問題の発生を少しでも抑えたってわけだ。
「で、本チャンの列車に載せた部品と称されるものは、実は真っ赤な偽物で、
爆発物を相手がたに渡すように仕組んでいるんだ。
そして、今頃、限界領域で爆発したはずなんだよね。」
読んでいただき、ありがとうございます。
セバスを捕まえるための偽物列車。そして爆弾を積んだ従来の列車。
そして、限界領域で謎の大爆発。アルバーティンの死。
色々な話が収束に向け動き出しました。




