408.偽名でもセンスは求められるようです
ー第2世界 三途川駅特別室???-
「で、君に指示していたのは誰なのかな?早くしゃべった方が楽になるよ。」
トレンチコートの男は身ぐるみ剥され、下着姿で椅子に拘束されている。
そして、その椅子からは無数の手が伸びて、トレンチコートの男を・・・
「た、た、頼む、しゃ、しゃべるから、も、う、やめて・・・く・・ギャハハ」
界王様は彼を散々くすぐって、尋問しようとしていた。
「で、誰なのかな?指示していたのは?」
男は涙と鼻水と涎を垂らしながら、笑い過ぎて呼吸困難寸前だ。
「ジ、ジョーニー、と、よ、呼ばれる男、だ。
あ、あの、コートの中に、スマートフォンが入っている・・・
奴の画像が入っている、はずだ。か、確認して、くれ・・・。」
界王様はコートからスマートフォンを取り出そうとしている。
「界王様、大丈夫なんですか?ワナかもしれませんよ!」
「大丈夫だよ、善君。私は界王だよ。こんな手に引っかかる筈・・・」
-第75世界 界長邸臨時作戦本部-
「界王様、どうしたんですか?大丈夫なんですか?」
界王様とここを回線でつなぎ、尋問中の男の様子をこちらから見ていた。
そして、界王様がコートの中に手を入れた瞬間、画像も音声も途切れた。
「コピ、聞こえるか?界王様は大丈夫なのか?」
コピは界王様と一緒に第2世界で尋問をしていることになっていた。
そこで、コピと念話が通じるか試してみた・・・。
「善行、心配したか?アタシのこと?なんで、嫁よりじっちゃんだよ?
そこは、夫なら先ず嫁の心配が先だろ?」
いきなりコピから説教を喰らってしまった・・・。
そして、スクリーンの映像と音声が戻った。
「ゴメンゴメン、コピが悪戯したみたいだね。
こっちは大丈夫だよ。ちょっと爆弾が仕組まれていただけだから。
それより、ちょっと驚きの画像が出てきたんだ。
どう?そっちで見える?」
界王様がカメラに向かって画像を見せてくる。
そこには、どこかで見た男が映っていた。
「って、界王様、爆弾どうしたんですか?」
「手のひらと手のひらを合わせて、こう、えいっって感じで。」
この人に聞いたのがダメだった。こういう人だったな。
それより、さっきの画像の人、誰だっけ・・・セバスさん?・・・
-第75世界 界長邸-
「界王様?第2世界に向かわれたのではないですか?引き返されたのですか?」
「いーや、第2世界へは行ったよ。まさか、手引きしているのが君だとはね?」
「何をおっしゃっているのです、界王様。私が何をしているというのです?」
「あくまで白を切る気だね。じゃぁ、これならどうだ?」
「とても健康的な日焼けをされているお嬢様ですね。スタイルもよろしいかと。」
「界王様、こんな大事な時に何やってるんです?それでも、界王様ですか?」
スマホの画面には日焼けした水着の女性が映っていた。
界王様は慌ててスマホを操作し、別の画像を見せた。
「なるほど、それでこちらにいらっしゃったのですね。
バレてしまっては仕方が有りませんね。」
セバスは懐からアンティークな銃を取り出し、自分のこめかみに当てた。
パーンという発砲音が響き、セバスは絶命・・・しなかった。
銃を撃った瞬間に界王様がセバスの体を鋼鉄化し、弾は弾かれた。
読んでいただき、ありがとうございます。
セバスが一枚嚙んでいることが、判明しました。
自害を遂げようとしたセバスを阻止したことで、徐々に黒幕へ近づいていきます。




