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シャイな鉄ヲタが何かをするようです  作者: Bトリー


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403/465

404.見えないところで侵攻してきているようです

-第75世界 職人街-


 ティムシーに話を聞き以下のことが判明した。

 ・家族を何者かに攫われたこと。

 ・何者かから定期的に接触があること。

 ・何者かから家族の命を守りたければ、要求された部品を作り、納めること。


「ティムシーよ。よくぞ、本当のことを話してくれた。礼を言う。

そして、我が世界の住民に、そのような重荷を背負わせていたとは。

本当にすまない。私が至らないせいで、お主には本当に迷惑を掛けてしまった。

謝罪させてもらう。」

 そして、ロッサーナさんがティムシーに向き、深いカーテシーをした。

「ロッサーナだけでなく、私からも謝罪させてもらうよ、ティムシー君。」

 ロッサーナさんの隣で、界王様が深々と頭を下げた。


「謝罪の気持ちは受け取りましょう。

でも、家族をどうにかして助けてくれないだろうか?

このままでは理性を失って、トンデモナイことを起こしてしまいそうだ。」

 ティムシーさんの気持ちはわかるな。

 オイラだって、いきなりエマたちがどこかに連れ去られたら、取り戻すために

相当な無茶をするだろうし・・・できる自信はないけど・・・。


「ティムシーさん、その何者かから今度接触があるのはいつですか?」

「明日の15:00だ。場所は中央駅から出る列車の中だ。

前回の接触で、この部品を作るように言われ、手渡すことになっているんだ。」

「接触の時現れるのは一人ですか、それとも複数人ですか?」

「最初は複数人だったが、最近は一人だな。

残念ながら顔は分からないんだ。顔を見ようとしても、何かに阻害されている様に

ボヤけて見えるんだ。」

「ロッサーナさん。

知られないように列車に仕掛けを施したいんですけど、可能ですか?」

 ロッサーナさんは、静かにサムズアップした。



-第75世界 貨物駅車庫-


「おーい、後はやっておくから、お前さんはあがってくれ!」

「そいつは助かる。悪いが、よろしく頼む!」

 ここは第75世界中央駅に隣接した貨物駅の外れにある。

 車庫内では明日の貨物列車のために、貨車の組み換え作業を行っている。

 と言っても、人力ではなく、念じることで瞬間移動させ、組み換えを行う。

 そして、車庫の奥、3番線路には、この男が偽装した限界領域へのワープゲート

が設置されている。

 同僚が居なくなり、車庫内に誰もいないことを確認する。

 ワープゲートに押し込む貨車を3番線路に集め、押し込むための機関車も念じる

ことで移動させる。

 機関車は素粒子線でモーターを回すタイプなので、静かに動くことができる。

 だから、車庫内で動かしたとしても、車庫の外は気が付かないのだ。

 もっとも、同僚が居る時から、整備用の機械を動かし、そちらの音で周りの音が

聞こえないようにしていたから、多少の音なら、周囲に気づかれる心配はない。


「よし、一気に送るぞ。」

 そう言いながら3番線路の4両の貨車を機関車でワープゲートに押し込んだ。

 10分後、ワープゲートの赤ランプが周囲に遠慮しながら光り出す。

 そして貨車4両は戻ってきた。

「チキショー、あんな奴らに関わらなければ、俺も家族を不幸にすることも無かっ

たんだけどなー。」

 そう、この男もティムシー同様に、家族を何者かに攫われ、ワープゲートを使っ

て荷物の送りこみをさせられているのだった。

「無事でいてくれよ・・・。」

「大丈夫です。必ずあなたの家族も救い出しますから!」

 彼の目の前には、界長であるロッサーナが立っていた。


読んでいただき、ありがとうございます。

界長ロッサーナの目の届かいない場所で、限界領域からの影響が

浸透し始めています。

ロッサーナ、界王様がどのように限界領域に挑むのか。

少しずつ明らかになっていきます。


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「シャイな鉄ヲタが何かをするようです」
の補足事項は本文に記載してしまうと脱線しそうですので、
「シャイ鉄 補足事項」として記載していきます。

登場人物紹介、世界の成り立ちなど、本文に書ききれなかった
補足内容について記載していきますので、よろしくお願いいたします。
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