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シャイな鉄ヲタが何かをするようです  作者: Bトリー


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400/466

401.界王一族でも育ちは違うようです

-第75世界 中央駅前広場-


「そうそう、善君、トラッドスタイルに着替えないと。

界長邸までは、この世界の住民を装って行動しないと、後々問題になるんだ。」

 トラッドスタイルって?今までファッション誌なんてもんは縁がない生活だし。

 そう思っていると、界王様が指をパチンと鳴らした。

 次の瞬間、オイラの服装が変わった。

「うーん、似合ってるよ、善君。

この世界ではブリティッシュ・トラッドにしておけば問題ないから大丈夫だ。」

 いや、何故ブリティッシュ・トラッドなら大丈夫なのか?

 そもそも、ブリティッシュ・トラッドって何?

「善行。イギリス伝統のスーツスタイルのことだぞ。

今回はテーラードジャケットをメインに仕上げたな。やるな、じっちゃん!

もちろんアタシ達もレディース版のブリティッシュ・トラッドだぞ。」

 コピにそう言われて、何となくわかるような、わからないような・・・。

 鉄道のトレンドだったら強いんだけどなぁ・・・。


 全員、ブリティッシュ・トラッドなる服装になり、界王様を先頭に歩き出す。

 周囲を見渡すと、確かに同じような服装を着ている人ばかりだ。

 いつもの恰好で歩くと、確かに浮くな。

 でもなんで、普段からこんな堅苦しい服装を着る必要があるのか?

 町の人通しの会話が聞こえてきた。

「聞きましたかな?今朝のニュースで列車が失踪したと報じてましたな。」

「ええ、恐ろしい話ですわ。貨物列車だったそうですが、通勤列車だったらと

思うとゾッとしますわ。」

 うわー、シャーロットがいっぱいだ。


「善行さん、なんですの?私がどうかしまして?」

「いや、町の人たちのしゃべり方がシャーロットに似てるなと思って。」

「そのことですか・・・実は私はこの世界で育ったんですの。」

「えっ?シャーロットって界王城で育ったんじゃないの?」

「界王家の子供たちは、界王城ではなく、それぞれ別の世界で成人になるまで

過ごすことになります。

私はこの世界で育ったのですわ。今向かっているこの世界の界長邸で生活して

ましたの。懐かしいですわ。」


 シャーロットから驚きの発言が有った後、5分ほど歩くと大きな屋敷が見え

きた。第1世界で言うところの迎賓館に近いイメージ。

 界王様が門の横にある守衛所に行き、何かを係員に説明している。

 係員は血相を変えて、屋敷に走り去っていく。

「今、門開けてもらうから、ちょっと待ってて。」

 そして数分後、執事らしき人が建物から出てきて、門が開く。

「おかえりなさいませ、シャーロット様。お元気そうで何よりです。

愚息のヴィンセントはお役に立っているでしょうか?」

 この人がヴィンセントさんのお父さん?・・・似てないな。


読んでいただき、ありがとうございます。

シャーロットは第75世界で育ったという、意外な過去が明らかになりました。

そして、さらに驚くのが、シャーロットの執事、ヴィンセントさんは、

シャーロットが育った屋敷の執事の息子だったのです。

限界領域とのつながりが全く見えませんが、少しずつ明らかになります。

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「シャイな鉄ヲタが何かをするようです」
の補足事項は本文に記載してしまうと脱線しそうですので、
「シャイ鉄 補足事項」として記載していきます。

登場人物紹介、世界の成り立ちなど、本文に書ききれなかった
補足内容について記載していきますので、よろしくお願いいたします。
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