398.違う世界の二人はドッペルゲンガーではないようです
-セレスト・セヴァ(旧第7世界) 旧軍本部-
「君は確かに”本物”のカティナ君だ。看破の目で見ても、間違いなく本物と出たよ。
疑ってしまい、本当に申し訳ない。
だが、そうなると・・・異界管理局で見つかったカティナ君は偽物となる。
異界規程に抵触してしまうからね。
カティナ君、何か知っているんじゃないかい?」
珍しく界王様が人に回答を委ねている。よほどの事態なのだろう。
「界王様。もう一人の私も”本物”ですよ。仲いいんですよ私達。
異界管理局に二人が採用されたからこそ出会えた、奇跡なんです。
私は第26世界の出身で、もう一人の私は第27世界。
界王様も、もう一人のカティナに会ってますよね?」
「・・・どういうことなんです?どうもわからないんですけど・・・。」
正直わけわからん状態だったので、思わず口にしてしまった。
「第26世界、第27世界は異界の中でも特殊なんだよね。
この二つの世界は表と裏ーー鏡写しのような世界なんだ。
第26世界でカティナ君が生まれれば、第27世界でもカティナ君が生まれる。
但し、外見もそっくりだとしても、中身は表と裏の関係になるはずなんだ。
だから、第26世界のカティナ君が温和な性格だと、第27世界のカティナ君は
攻撃的な性格になるはずなんだ。・・・本当はね。
でも、私が会っていて、印象に残っていないということは、二人の外見も性格も
非常に似ているということなんだと思う。」
「界王様。それよりも、本物のワープゲートの調査を始めたいのですが。」
「そうだったね。それが今優先すべきことだね。」
そう言って界王様は手をひねるような動きをする。
すると、何もないところにワープゲートが現れた。
カティナさんは専用の器具らしきものをワープゲートに設置していく。
そして、その器具から信号を受信するパソコンのようなものを注視している。
「これだわ。あった、ありました!界王様。コントロール装置が見つかりました。
これで遠隔操作していたみたいです。自爆装置も復活してましたので、取り外して
おきました。このコントロール装置を解析すれば、こちらから限界領域に仕掛ける
ことができます。」
なるほど、このワープゲートは破壊され存在しないはず。
だから、限界領域の連中は第7世界から物資は入らないと思っている。
つまり、何も来ないと思っている。
その油断を利用して、限界領域にダメージを与えようって魂胆だな。
あとは、このワープゲートを利用して、どう”料理”してやるかだな。
・・・料理・・・そうか、こっちにはあの装置があるじゃないか!
あの装置をワープゲートを通して送り込み、ダメージを与えられるな。
読んでいただきありがとうございます。
二人のカティナは世界が違うので、一緒に行動しても問題ないと界王様は
判断したようです。この後、ワープゲートを使用した作戦を考えていくようです。




