396.聞いちゃいけないことを聞いてしまうようです
ー異界管理局 警備課-
界務課の三船課長より電話を受けた、警備課のセルゲイは固まった。
よりにもよって、この管理局敷地内に何者かが侵入し、偽物がすり替わったと言
う前代未聞の事件だ。
これは、界王様に直接お話した方が良いだろうかと、界王秘書課に電話するも、
本人不在とのこと。事件が発生したことは界王様に至急伝えてもらうように頼む。
セルゲイは頭を抱えた。どうして今日なんだよ。娘の誕生日なのに・・・。
頭を切り替え、セルゲイは武装、部下に現場調査装備を持たせ現場に向かった。
-セレスト・セヴァ(旧第7世界)-
界王ティアマトの頭の中に秘書課から緊急の連絡が入る。
”そこにいるカティナは偽物”だと。
「そういや、善君。そろそろ夕食のじかんだろ?一緒にどうだい?」
「いや、まだここの調査が終わってないですよね。ワープゲートも蘇っただけで何
も調べて無いですよね?」
「真面目だねー。まぁ、いい仕事をするにも腹が減ってちゃ、なんとやらってヤツ
だよ。」
そう言って善行一行とティアマトはセレスト・セヴァの本部に向かった。
「こちらへどうぞ、善行さん。お食事の準備が整っております。」
「急にゴメン、ブリーデル。界王様が急に食事って言うから・・・。」
「構いませんよ。善行さんは、このセレスト・セヴァ樹立に大変な貢献をされてる
のですから、いつ来ていただいても歓迎いたしますわ。」
そう言って、ブリーデルに先導され、通された場所はフードコートだった・・・。
「どうぞ、好きなものをお召し上がりください!もちろん、無料ですよ!」
懐かしのパラダイスシティのフードコートだ。
なにしろ、セレスト・セヴァの本部はパラダイスシティそのものなのだから。
今日はカツカレーの気分だ!ってことで、とんかつの店に並ぶ。
すると、界王様も一緒に着いてきた。
嫁達、カティナ、ブリーデルは他の店に並び、談笑している。
「善君、今から言うことは他言無用でお願いするよ。
実はカティナ嬢は偽物だと連絡が入ったんだ。先ほど、本物のカティナ嬢は管理局
で保護されたよ。」
「えっ?」・・・思わず素っ頓狂な声が出てしまった。
「善君。君はカティナ嬢が偽物だと知らない体で行動して欲しい。
偽物の彼女を泳がして、異界に居ると思われる限界領域の関係者を暴きたいんだ。
だから、今まで通りごく自然に振舞ってね。」
「あのー、それ言わないほうが良かったんじゃ?聞いちゃったら、どうしても意識
しちゃって、行動に出ちゃうと思うんですよね・・・。」
・・・ティアマトはしまったという顔をして固まった・・・
読んでいただきありがとうございます。
ティアマトは偽物カティナの件を把握しましたが、逆手にとって偽物カティナ
の関係者を炙り出そうと動きます。
一方で、そのことを聞いてしまった善行は、知らないふりができるのか・・・
善行の知らんふり劇場が開幕しそうです。




