395.限界領域を平和的に懲らしめるようです
-セレスト・セヴァ(旧第7世界)-
普通にどこにでも現れるのはどうなんだろう?
フットワークが軽いというか、神出鬼没と言えばいいのか・・・。
「いやー、善君、お手柄、お手柄!これでこのワープゲートを使って作戦が立てら
れるね。幸先良いね。」
いや、おたくの職員が持ってた薬剤のお陰だと思うんですけどね・・・。
「界王様!しばらくの間、善行さんとの共同調査の許可を頂きたいのですが宜しい
でしょうか?」
「えーっと、カティナ君だったね。今回のお手柄は君のお陰でもあるんだ。
君の望みを叶えるよ。善君のこと、煮るなり焼くなり、好きにしちゃって!」
おい、オイラは食材なのか?いや、実はそうだったりするのか?
「善行、異界では食人の風習は無いから安心しろ。
いやまてよ。善行、そういう事を期待しているのか?うちらが居るのに?」
「善君?「善行さん?「旦那様?」」」
「コピ!誤解を受けるような発言をするんじゃない!
オマエは薄い本の見すぎだぞ!あっ、全員目を逸らすんじゃない!」
うちの嫁達は、全員薄い本の愛読者らしい・・・。
「オッホン、話を進めても良いかな?善君。」
「我々にはワープゲートがある、が、限界領域の連中はそのことを知られていな
いんだ。カティナ君が使った薬剤は極秘中の極秘だから。
なにせ、カティナ君の上司も知らないんだよね。」
カティナさんの上司の立場は・・・。
「でね、このワープゲートを研究して、限界領域の奴らを懲らしめようと思うん
だよね。罪人だっていう意識が欠けて貰っちゃ困るしね。
限界領域はあくまで、第1世界で言うところの刑務所だ。
刑務所を乗っ取ってヴェルサリオ国を興すなんて、言語道断なんだよね。」
「ワープゲートを利用して限界領域を叩くってことですか?」
「善君、私は平和主義者だよ。わかるよね?
実力行使は界王として本当の最終手段だから、そんなことはしないよ。
もっと平和的にやるつもりだから、そこのところは安心して。」
・・・界王様が言うと、どうにも胡散臭いんだよね・・・
-異界管理局 界務課事務所-
「カティナ、大丈夫なの?しっかりして!」
「綾香?あれっ、ここはどこ?私は今まで何をしていたの?」
「あなたは、事務所奥の管理エリアで倒れていたのよ。
三船課長がたまたま、管理エリアに行って、貴方を見つけたのよ。
ロープで手足を縛られた状態だったのよ。一体、なにがあったの?」
カティナはまだフラつく頭を必死に動かし、思い出そうとする。
「そうだ、思い出したわ。家に帰った時、鍵を開けようとしいたら、いきなり目
の前が真っ暗になって、気が付いたら今と言う感じね。
途中は全く記憶が無いわ。」
異界管理局職員は管理局敷地内の専用住居に住んでいる。
いわば社宅のようなマンションがあり、そこに住んでいるのだ。
つまり、敷地内での事件となると、外部の犯行は考えにくい。
「三船課長!これは内部の犯行ですよね。至急、警備課に連絡を!」
「いや待て・・・この前、セレスト・セヴァへワープゲートの調査に向かったの
は誰だったのだ?・・・おいおい、これって偽物がすり替わって行ったってこと
なのか?」
そう言って、三船は大慌てで机の電話を取り、警備課を呼び出した。
読んでいただきありがとうございます。
実は善行と一緒に行動しているカティナは偽物だったのです。
この偽物カティナの正体はいったい?




