392.アルバーティンが秘策を思いつくようです
-セレスト・セヴァ(旧第7世界)-
オイラの目の前には、異界管理局の職員・カティナさんが立っている。
何でも綾香と繋がっているらしく、いろいろと話を聞いているらしい。
でも、どんな話を聞いているのか問いただしたら、急に黙り込んでしまった。
「カティナさん、今回こちらに来た目的を教えていただけます?」
「そ、そうですよね。仕事の話をしますね。
善行さんはご存じだと思いますが、ワープゲートの調査が目的です。
異界管理局でも、ワープゲートを調査しています。
限界領域が異界進出を企てている可能性が有りますので、何か掴めればと考えてい
ます。」
なるほどね。異界管理局もオイラ達と考え方は同じってことだね。
でも、異界管理局が調査しているなら、プロに任せてもいいよね。
「わかりました。では、我々はこれで引き揚げますね。」
「えっ、何をおっしゃってるんですか?善行さんも一緒ですよ。
ほら、この指示書に共同調査者で善行さんの名前が書かれています。」
・・・マジ・・・ですか・・・
-限界領域(ヴェルサリオ国) 王城-
「アルバーティンよ。ワープゲートを大きくすると言っていたが、どうやって大き
くするのだ?今あるものを大きくするということは、ゲートそのものを取り換える
ということなのか?」
「閣下。簡単なことです。ゲートそのものが自動で大きくなるんです。
あのゲートはある程度のサイズ調整ができるように設計されていて、こちらからの
指示で大きさを変えることができるんです。
大きさは・・・そうですね、物資調達を大量に素早くできたほうが良いですよね。
だったら、列車による輸送を検討するのが得策ですね。」
アルテウスは考えた。
確かに列車で物資を調達できれば、この国に素早く大量に輸送することが可能だ
ろう。だが、それぞれの世界で目立ってしまい、ゲートが使えなくなってしまうの
ではないかと。
「アルバーティン。第26,27,75世界は、まだ我々の支配下にないはずだ。
ゲートに列車を通すとなると、設置場所の確保も難しいのではないか?
それに、ゲートの存在がその世界に知られ、ティアマトが動き出すような事態にな
れば、今度こそ、物資調達は不可能となってしまうのだぞ。」
「閣下、何もその世界全体を統治する必要はないんです!
幸い、これら3世界には鉄道が走っています。
その鉄道を我々の手中に収め、コントロールしてしまえば、我々の物資調達は継続
できますよ。ワープゲートは車庫に設置してしまうのが良いと考えてます。
車庫に入るふりをして、ゲートを通じて我々のところへ列車を走らせれば良いので
す!」
「それだ。車庫ならば目立たず物資を通せるな。」
アルテウスはどす黒い笑みを浮かべた・・・。
読んでいただきありがとうございます。
アルバーティンがトンデモナイ秘策を思いつきました。
あとは、3世界の鉄道をどのようにコントロールするのかです。




