37.異界に行くようです
「自己紹介がまだだったね。俺はゲント、異界管理局の職員しているよ。」
お約束のサラリーマン対応。徐に斜め45度の角度で頭を下げ、挨拶を始める。
「初めまして。丸芝電気の栢山善行と申します。」と思わず名刺を差し出してしまった。
「リンたちから話は聞いているよ。まぁ、そう硬くならずにエマと同じように接してよ。」
シートに二人並んで座り会話を始めた。
この世界について説明してくれた。
第一世界:オイラのいる世界=実験世界
第二世界:第一世界で役目が終えた人たちの世界
又はこれから第一世界に行く人たちの世界
第三世界:第二世界で役目を終えた人たちの世界
又はこれから第二世界に行く人たちの世界
以下省略
で第一世界から第n世界迄は異界の中に存在しているとのこと。
異界管理局は異界自体と、第二世界から第n世界を管理している。
では第一世界はというと、実験世界だから放任しているとのこと。
実験というのは、管理者が存在しない世界で、住民たちがどのように
動き、世界はどこに進むのかを見ているとのこと。
社長、役員が居ない会社がどうなるのか見ているようなものかな?
ちゃんとした組織なら自分たちの中から社長、役員を擁立し会社の運営が
継続されるけど、そうでなければ倒産してしまう。
これを世界レベルで見ていると。なんか、すごい話を聞いているなぁ。
「で、善行君。今、この列車は異界管理局に向かっている。
第二世界から第一世界に戻るはずが、異界に飛ばされてしまったようだね。
念のため管理局で検査を受けてもらうよ。」
「検査ですか?どんな検査を受けるんです?」
「体と魂に影響がないかチェックするよ。バランスWiiボード使って。
・・・・って何か顔が怖いんだけど、怒ってない?」
思わず、はぁって感じになってしまった。
あれだけ世界がどうのと話してたんだから、検査だってすんごいことになるだろう
と思ったら、まさかのTVゲームで検査って・・・・。
「妹から、なるべく善行君の文化で対応したほうがってアドバイス受けたん
だけど。エマの話は間違ってたのかな・・・・・」
「あんたら、おかしいよ!」




