36.怒られるようです その2
今は何時だ?いつも昼間だからよくわからないけど、事件解決後の時間に
閻魔庁会議室に戻ってきた。
さーて、では食文化拡大プロジェクトを始動しま・・・と思っていたが
「うつけものの長官はどこじゃ!わらわが成敗してくれるわっ!」
「リンさん、どうしたんです、そんな血相を変えて。」
「善君、戻ってたのね。長官が何したのか詳しく教えてくれる?」
オイラはエマ達が酔いつぶれたこと、それを取り消すかのように長官が
時間を戻したことを説明した。
「あれだけ、あちらの世界の時間関与は控えろと忠告していたのに!」
リンさん、相当お冠状態だな。そういえば、長官、エマはどこに行ったんだろ?
「コピ、長官とエマ見ていないけど、どこ行ったか分かるか?」
「自宅にいるよ。エマはね、泣きながらシャワー浴びてる。」
ちょっとリンさんを宥めたほうが良さそうだな。
こないだ会社の研修でアクティブリスニングやったから、実践してみよう。
「リンさん、どうしてそんなに怒ってるんですか?」
「長官の馬鹿者が、時間を巻き戻した際に、細かい調整を忘れ、
善君の世界に様々な影響を引き起こしてしまったの。」
「長官が時間を巻き戻したせいで、オイラの世界に影響が。
なるほど。で、リンさんはどうしたいのですか?」
「まずは土下座じゃ!!」
あれっ、オイラが怒られてるみたいな口調に。ならば、
「土下座すれば怒りは収まりますか?ちょっと冷静になりましょう」
「そうね。まずは、善君の世界を元に戻さないと。
18:00を起点として2ルートの流れを作ってしまったようだから、
18:00まで時間を戻すわね。善君は一旦向こうの世界に飛ばされる
から気を付けて。」
リンさんが目を閉じ、念じ始めるとオイラの視界は急に真っ暗になり、
次の瞬間、見たこともない車内に居た。
なんとなく、中央リニア新幹線の車内にも似ているような、でも飛行機にも
似ているような・・・・。
「まったくリンも時間制御が甘いんだよ!第一世界の人間を放り込むなんて」




