34.スキルが発動するようです
エマのやつ、何やってるんだ・・・
うーん、ここは選択肢が2つ
①知らんぷりする → エマ達に後で何言われるか怖いけど・・・
②エマ達を助ける → 課長、田山に要らぬ誤解を受けそうだけど・・・
どっちにしても尾びれがついてしまう。
ごめん田山、スンマセン課長。
「すみません、私の連れがご迷惑をおかけしました。」
「あれっ、栢山さんじゃないですか。栢山さんのお連れ様だったんですね。」
行きつけの飲み屋は押さえておくものだと、心から思った。
「善行、あのしゅわしゅわする飲み物もっと飲みたい!!」
「お前ら何やってんの!!」
「栢山、おっお前ってすでに子持ちだったのか・・・・」
動揺する課長、田山。飲み物を要求するコピ、酔いつぶれたエマ。
どうしよう・・・・。
スマホが鳴った。発信はエマの父さん。
「お困りの様だね」
「そりゃもう、途方に暮れる状態です。エマも酔いつぶれてしまって」
ってなんで知ってんの?
「閻魔庁所属しとる人間の行動はすべてワシが見ておるからのぉ~」
そちらの世界ではプライバシーは無いんでしょうか?
「善行、長官は“マルチタスキング”のスキル持ってるから」
ちなみに長官の仕事に必要なスキルは、リンさんが与えたらしい。
なお、リンさんは“マルチタスキング”のスキルを持っているけど、エライ人数を
把握することになり精神的に参ってしまうので、使用を禁止しているとのこと。
リンさんが使ってくれてれば闇の事件は無かった筈だもんな・・・。
「じゃ、ちょいと時間を戻して、エマ達がその店に現れないようにするぞい」
「ありがとうございます」
定時が過ぎて18:00。
課長含むオイラ達はいつもの焼き鳥屋に居た。
「栢山、今日なんか服から女性の匂いしたけど、ついに?」
あれっ、どっかで聞いたようなセリフだな~




