23.語るようです その1
「リン様、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「善君。あなたにはこちらの世界の改革に協力してもらってるんだから
立場とか気にせずに、エマに話すようにしてもらっていいから。」
「んっ、では、リンさんと呼ぶね。さすがに同格ではないので。」
「了解。で、何を聞きたいの?」
「リンさんが乗ってきた列車、線路はどっから持ってきたのかなと」
もともと、オイラの世界で亡くなったら、一人に対し一人の閻魔庁専門
コンサルタントが迎えに行き、こちらの世界に連れてきていたとのこと。
一方で、コンサルタントは永遠とも思われる時間をその業務に費やしていて、
疲弊する職員が少しずつ増えてきていた。
解決のため、オイラの世界に視察に来ていた長官とエマ親子が、たまたま鉄道、
しかも南武線を見て、亡くなったら駅に来てもらって列車でこっちの世界に
来てもらえば良いんじゃね的なノリで始めたそうな・・・。
そしたらワンチャン職員の手間が省けるんじゃね見たいな。
言ってみればセルフお迎え方式!!(お迎えの意味は・・・。)
で、職員の待遇改善に役立ったと報告したところ、鉄道に興味を持ったと。
「長官に命じて、私の家まで鉄道を作ってもらったの。
ただ、列車だけは特別なのってこだわって、私がネットで検索して
これはってのを自分で作ったってわけ」
こっちの世界は念じればできちゃうから工場も要らない。どんだけ便利だよ。
にしても、M497を真似なくても。ER22よりは好きだけど。
「私、善君の世界の飛行機乗って飛行機欲しいなぁとか思ってて、
たまたまネット見てたらジェットエンジン乗っけた列車なんて有るから
マネしちゃった・・・。」
テヘペロみたいな感じで言ってますけど、あなたこっちの世界の長ですから。
大丈夫なのかこの世界・・・。




