1.何が始まるんです?
いくらか駅長と話をしていると、以下のことがわかった。
駅長の名前は エマ ・・・ンがないだけじゃん
電車は死んだ人をあの世に運ぶ手段 ・・・・VIP死者はヘリコプターらしい
って、死者でVIPって何?
あの世でも働き方改革が進められている ・・・・そもそも死んでも働くって??
「で、父さんに駅長を任されているわけ。前職は父さんの秘書だったんだけど。」
思考停止していいかな・・・。何言ってんのこの人・・・・。
「早速だけど、君の処遇を考えないと。名前は善行君ね。善君って呼ぶね。」
人生26年で初めて女性に名前をよばれてドキドキしている。
メータが振り切れそう・・・。ん?なんでメータ?
「右上のメータは善君の状態を表してて、メータが振り切れると・・・・」
「振り切れると?」
「死んじゃうから」
「いや、今死んだ状態なんでしょ?」
「うーん、善君は特別にこっちの世界でも生きたまま活動できるようにって、
父さんから通知が来てるの。
なんでも、こっちの世界をよくする働きをして欲しいんだって。
父さん、一度決めたら絶対変えないし、私も反対できないし。」
あっ、エマがやばいって顔している。目が死んでるし・・・。
「拒否とかは・・・(エマの顔が死んだままだ)・・・・できませんよね」
「だね。私も善君の手伝いをするように言われてるから、運命共同体だね」
付き合う前に結婚ですか?そうですか?
「ちなみに失敗すると?って聞いて・・・・・」
あっ、また、エマの顔がやばい顔してる。ほんと閻魔様なのか?
「そういう意味で運命共同体ですね。了解 で、何をすれば?」
「さぁ。 あっ、そうそう、この箱を預かってるの」
渡された箱には、丁寧に“モバイルノートブック”って書いてある。パソコンだ。
「あと、この書類も渡されてるの」
書類の袋に閻魔庁特別管理室って書いてある。
書類を見ると、こっちの世界の改革案がずらっと書かれている。
その時、急に箱からどっかで聞いた音がした。
慌てて箱からPCを取り出すと、TEAMSの画面に呼び出しのサインが出てる。
咄嗟に呼び出しに応答すると、厳つい顔のオッサンが現れた。
「おー映った映った。ヤッホー 善君 聞こえるかい?」
「はい。聞こえます。」
「わしはエマの父で閻魔庁の長官じゃよ。
君の世界でいうところの閻魔様よりも世界神に近いのかな。
まぁ、ともかく、この世界では一番エライ人じゃな。」
自分で自分のことエライとか言っちゃう系なんだ。会社にはいないタイプだな。
「でじゃ、エマから書類は読んで貰えたじゃろうか?」
「はい、改革案について書かれているのは理解しました。ただ、私に何ができるのでしょうか?」
「そう畏まらんでも良いんじゃよ。君はあっちの世界でパソコンを使って仕事して
るんじゃろ?だったら大丈夫じゃ。ではな」
そう言い残して画面から消えてしまった。あっ、今のレコーディングされている。
ご丁寧に、AIメモで要点が纏められてる。
長官はこの世界で一番偉い人だと長官が言いました。
パソコンを使って仕事しているなら大丈夫と長官が言いました。
・・・・だから、何なの???




