15.買い物するようです
メリーゴーランドを食べ損ねたものの、お腹は久々に満たされた気がする。
「おいしかった」「他の店食べに行こ~」
コピがなんか言ってるが、華麗にスルー。
「善行、次はカレーだな。」「違うわっ!」
とまぁ、ベタな展開は置いといて、これからどうするか考えることに。
まず、こっちの世界に帰ってきた。
会社に行き、自分の机があることも確認できた。
これで、こっちの世界で衣食住は確保できそ・・・・・う・・・・?
そうだ、自宅は大丈夫だろうか?
よし、家に帰ろう。でも、エマ達はどうするんだ。
こっちの世界ではホテルにでも泊まるんだろうか。
「善君の部屋に泊まるに決まってるじゃん。一心同体なんだし。」
いや、いやいやいやいや。
男の園、しかも鉄分MAXバージョンの部屋に女性を入れるのは。
まぁ、いいか。拒否られたら近くのホテルにでも泊まってもらおう。
「善君の部屋でパソコン使いたいんだけど、私が使えるパソコンてある?」
マスコンが接続されたPCしかないし、それを使わせるわけには・・・・。
「ごめん、1台しかないんだ」
「じゃぁ、さっそくパソコン買いに行こう」
こっちでは買うしかないもんなぁ。
ショッピングモール直結の電気屋を愛用しているから、そこでいいか。
「パソコンって言っても、安いのから高いの迄色々あるけど、どんなの買うの」
「持ち運びできて、軽くて、画面大きくて、高性能なのがいい。リンゴのマークのがいい。」
いや、あっちの世界でもWindowsなんだから・・・。
エマは14インチのモバイルノートを購入。もちろんブラックカードで。
なんでも、ブラックカードだとこっちの世界を視察するときに、移動プランとか
立ててくれるので楽なんだそうだ。
よし自宅に戻ろうと思ったら、エマとコピの姿が無い。
必死に探すと、ゲーミングコーナーのヘッドセットを見て固まる2人を見つけた。
「ピンクの猫耳!!」