12.色々整理するようです
色々とありすぎて疲れてきた。ちょっと横になりたいなと思って、部屋に入り、ベッドにダイブイン。
コイルスプリングの効いたマットレスが、自宅で使ってる安布団と段違いの寝心地。
気が付くと寝てしまっていたようだ。
起きてから、今まであったことをパソコン使って整理していく。
こんなことが有ったとWORDに書き込んでいく。
・あの世に来た。
・疲れた。
いや、そうだけども、もっと書くことあるでしょ。
・食事は不要
・ずっと昼間
・物理的な移動手段が無い
・人に見えたりしている生物は実は仮初の姿
・こっちの世界を改革しようとしている
・文化はこっちの世界に来た人たちが持ち込んだ文化が入り乱れている
うーん、“こっちの世界を改革しようとしている!” 理由が気になるな。
ちょっとエマに聞いてみよう。
「ずばり、飽きた」
「はぁ~」
「やっぱり食事もしない、ずっと昼間、文化は善君たちの文化が少しずつ
入ってくるけど、ものすごーくゆっくりしか変化していないのよね。
善君たちのせかいよりもずっと長く暮らすこの世界では、マンネリ化
してるっていうのが正解かも。生活にもっと刺激が欲しいの。
すでにこちらの世界でも、少しずつだけど、犯罪を犯すことで刺激を
満たそうとしている人も出てきていて、問題になってるわ。
闇の話も、おそらくこのせいだと思うわ。
だから、世界を改革して、刺激を与えようと考えたってわけ。」
実はこの前に、改革案の書類をよく見てみたが、なんでその改革がとか、
改革したことで何ができるようになるのかとか、提案に具体性を感じられなかった。
「あっ、そうそう。父さんが善君を閻魔庁特別管理室長に任命したんだって。
これで私たちは閻魔庁の同僚だね。
それから、善君は今仮初の姿ではなく、本当の姿でしょ。
特別扱いで、善君の世界もこっちの世界も、その姿で行き来できるように
権限を与えたって。良かったね。
これで、向こうの世界の死亡扱いもなくなるし、普通に暮らせるよ。」
まじか。ここまで、特権を与えてくれたんだから、人肌脱ぎますが・・・って、
そういえば会社に行ってないけど、会社員としての立場ってどうなるの?