101.リン直伝が始まるようです
料理と変な知識について、シャーロットさんのメイドさんたちに質問攻めに遭い、
リンは息絶えていた。
途中からはエマ、コピも参戦し、料理から違う方面に走り始めたので強制終了!
オイラの部屋入室禁止って脅して・・・。教本が見れなくなるから・・・・。
にしても、100名来られてもここじゃ教えられないよな。
「エマ、何とかならないかな?」
エマは誰かに電話を始めた。
「閻魔庁のスタジオを借りられたよ。これでなんとかなるんじゃない?」
よっし、じゃぁ移動し・・・ませんでした。運転手がおらんじゃないの。
DMVでアメリカのスクールバス仕様だからちょっとお手上げ!
シャーロットさんとフィオナさんはどこに行ったんだろ?
「コピ、シャーロットさんたちどこに行ったの?」
「飲みに行ったぞ」
はっ?シャーロットさん、あの格好で?コスプレ感が半端ない状態で。
「シャーロットさん、酒強いよね?」
「第一世界に視察旅行来て、何度か一緒に飲み行ったってフィオナおばさん
から聞いてる。第一世界の酒は異界の酒と比べ物にならないほど美味いって
言ってたぞ。」
まぁ、あの二人はほっぽっててもいいか。
じゃあ、117系で移動するしかなさそうだな。
「諸君。今から料理の世界に邁進しようぞ。付いて参れ!」
リン、すっごいテンション高いな。
地下トンネルを抜けるとすぐに三途川駅に到着、駅前の閻魔庁に集団で移動する。
1階のエントランスを入ってすぐにスタジオがあり、すでに料理スタジオモードに
セットされていた。
100名全員に個別のキッチンがあり、壇上にはリンのキッチンセットが準備
されていた。
これから10日間、このスタジオで ”リン直伝” 料理教室が開かれる。
全員にキッチンがあるので実戦形式で行われる。
1日目~3日目:調理技術の基本 包丁の使い方、火加減など
4日目~6日目:食材の基礎知識 さしすせその使い方や食材の選び方
7日目~9日目:簡単な料理 ご飯の炊き方、卵焼き、カレーライス
10日目 :卒業検定
しかも、今回はTVの生中継で放映される。実はこれ、オイラのアイデア。
今後彼女たちが各町のカルチャーセンターで講師として勤める際、テレビで見た顔
の人が教えるのと、知らない人が教えるのとどっちが良いかという話。
行ってみれば ”リン直伝” のブランド価値を上げようというものだ。
「実況はわたくしロボリオ、解説はシャーロット様、フィオナ様でお送りします」
飲み行ってたんじゃなかったの?あの二人。だからシャーロットさんドレスだったのね。