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第8話



 懐かしい記憶だ。

 弟子達と過ごした日々は長く生きれなかった前世のアタシの人生を今でも彩り暖かな光のように胸の奥に残っている。


 教会の壁に描かれている7人の弟子。


「ワイズ。」


 丸いメガネをかけた知性の塊のような背の高い青年の絵。


「ヒーリー。」


 周りに集まる人々に青白く輝く魔法の光を降り注ぐ優しい雰囲気の少年の絵。


「カイ。」


 木に寄りかかり動物たちを愛でている肌が白く波打つ金髪の青年の絵。


「メソッド、リシャス、ネイジ......。そして、あの子。あの子は大丈夫だったかな。」


 1番歳が下の、でも1番気ぐらいの高い、



「タ.....」




「7人の弟子の名前?」


「!? えっ!ちょっ!わ!落とし......!?」


 急にかかった声にびっくりして思わず抱えていた魔光石を落としそうになった。


「あっ!ごめんね!」


 声の主は慌てて私が落としかけた魔光石を片手でキャッチしてくれる。


「大丈夫かな?割れてないだろうか?」


「あ、ああ、大丈夫だと思....う...!?!??」


 キャッチした魔光石をアタシに手渡してきた声の主を見て、アタシは思わず息を飲んだ。


「よかった。」


 目の前にいた人は、パール色の睫毛に縁取られた金の瞳を細めて微笑む。

 陶磁器のような白い肌の首元に銀に近いパールのように不思議に輝く白く長い髪が揺れた。


 え?なんで?


 そんなバカな。

 彼女は死んだはずなのに。


 なぜ?




「エ、エレメナ......?」




 目の前にいたその人物は、過去のアタシに、災厄を倒した世界最強の白魔法使い『エレメナ』にそっくりの姿をしていた。


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