表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

17:30

作者: ほにゃこ

波打ち際を、あるく


ざーぶん、さー

ざーざぶん、さらー


海開きの翌日

人は少なく

くるぶしを濡らす

水はまだ、少し冷たい


あしうらをつく

白い砂は、さわると

砕けた貝殻だ


遠く、とおくからよせる

碧い透明な大きな力が


やさしくやさしく

尖った生命のなきがらを

まろがしていく


波打ち際は

夥しい

小さなたましいの気配で


威厳に満ちて、ひどく静かだ


私のくるぶしにゆるゆるかかる

やさしい海の引力は


あまりに、大きく

あまりに弱くて


遠く、深く

たましいの生みの底まで

いざなうよう


ふと


乾いた場所をあるく

あなたが

白い砂を捧げて


お骨をまいてるみたい

などと、いうものだから


この時を忘れた

白い美しい墓場で


私達は

葬送の人のように

なにかつつましく


ぬくい柔らかな白砂を

ふみしめた



夕暮れ


ざーぶん、さー、さー・・











楽しい海の思い出の記録



大きな蟹、夕食に?

格闘するも一瞬でひゅんと砂の中に逃げられる 

体中突っ張らかして威嚇する、赤いハサミ


蒼い大きな海月がゆらゆら

刺された娘は足がチクチク


ヤドカリは手にのせてじっとすると

ざわざわ動き出して

くすぐったくて可愛い


へんな鱗、半透明の櫻の貝殻 持ち帰る

生きた巻貝 海に返す



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ