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ご近所付き合い  作者: ヤGO!
6/6

― 了 ―

「おぉい、かなた、車の免許どうする?」


 次に購入する車のカタログを見ながら、新しいリビングで父親は、私を呼んだ。

 新しいシステムキッチンの掃除を終えた私は、少しばかり考える。


「免許はとっておくかなぁ」

「そうか。なら、合宿で行って来いな」

「別にいいよ。通いで取るから」

「そうか」


 ふぅん、と父はカタログを再び見ながら言った。

 あの日、宮田が家に押し入ってきた日、父親は仕事がなかなか片付かなかった。そして、運の悪いことに、車が壊れたのだという。少し前に車のメンテナンスについて、私に自信満々の素振りを見せたから、恥ずかしく、連絡が送れなかったということだった。

 しかし、よくよく調べると、その故障が人為的なものであるとわかったので、急ぎ、タクシーで帰ってきたのだという。

 もっともその頃には家は警察官がいっぱいいて、全て終わったのだが。


 そして、宮田の家からは斧木弁護士の死体が見つかった。

 後頭部を鈍器で殴打された事による死亡だった。

 ほかにもいろいろと見つかったらしい。あくまで、らしいというのは、私はもう聞くつもりもなかったからだ。

 竜馬に怪我がなかった。

 それだけで十分だ。


「おねえちゃん、まだぁ?」


 竜馬が玄関で呼ぶ。

 せっかくの日曜日、晴れた日曜日なので、公園で遊ぶとしたのである。

 父も立ちあがると、カタログを片手に玄関へと向かった。

 玄関の扉を開けると、ちょうど、ココがやってきていた。ジャージ姿である。


「おっす。お呼ばれしました」

「ココちゃん」

「いやぁ、悪いね。せっかくの日曜日、彼氏とのデートもあるでしょ?」

「いやぁ、彼氏と別れまして」


 ココはケラケラと笑う。

 最も、別れたときは、号泣の有様だったが、それは言うまい。


「それで、公園で何しよっか」

「それは竜馬に任せよう」


 竜馬はしばらく、考えた後に、私のほうを見て言った。


「かくれんぼ、しよう!」

この宮田ですが、僕の友人がモデルです

死んでないし、殺してないあたりは本人そのままです。

ところで、これ、レギュレーション違反してないですよね?

してたら、教えてください。

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