<未来を求める物語>
投稿頻度はゲームの進行にもよりますができるだけ出せるよう努力します。
目を閉じれば思い出す。
閉じられたドアの隙間から見えた光景。
声を出すなと、押し込められた一畳あるかないかの狭い空間の中で一センチに満たない隙間に目を押し付ける。
肌に感じる熱の感覚、
耳に響く両親の声、
鼻孔に香る火に混ざった血なまぐさい臭い、
その全てが忘れようとしても頭からこべりついて離れようとしない。
閉じることのなかった乾いた眼は
その意識がなくなるまで閉じることはなかった。
――よくある話、だという。
盗賊に家を襲われ、親が殺され、子が残される。
子は教会に身を潜め、
トラウマから人と会うことに恐怖を抱く。
そして、戦争で親を失った者と比べられるのだ。
戦死したものは偉大だと、
その程度で意気消沈してもいいのか?と......
だが、考えても見てほしい。
戦場で貢献し、実績をたてて死んでいった益荒男と、
突然前触れもなく、
戦う気のない者が殺されるということを、
そして、その光景を子が瞳に焼き付けていたとするなら、
差が出ても仕方がないのでわないか?
だが、その話に理解を求めてはいけない。
なぜなら、
よくある話なのだから、自分だけが不幸なのではないのだ。
楽な道を選ぶことは許されない。
答えを出すために乗り越えなければならないのだ。
何度でも間違え、
反省し、選択する。
本当に大切な時だけあっていればそれでいい。
......それだけ考える自由はあっていいと、そう俺は思う。
俺の人生がそうであるように......