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鐵拳好漢  作者: 東武瑛
12/15

李と黄の決闘

夜が明け

朝日を浴び黄が武館にやって来た。

李は居間で茶を飲んで待っていた。

「来たぞ」黄が言うと李は立ち上がり、中庭に出た。

「私が勝てば陳の身柄を引き渡して貰おう」

「わかった」と李は答えた。

二人は中庭の中央で対峙した。

陳と胡錦が見守っている。

両者とも両腕をたらし自然体で立っている。 

黄が軽く前足で李の足を蹴る。

李は軽く足を上げガードする。

黄がいきなり後ろ廻し蹴りを出す。

李は斜め前にステップしてかわす。

「やるな」黄が言う。

黄が前手で李の顔面を突くと李は回転して手刀を出した。

黄が顔面をガードする。と同時に黄も回転手刀を放った。

李は顔面をガードし再び二人は対峙した。

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