忍者の来襲
賭場の屋敷では女が黄と話合っていた。
「陳の野郎にお灸を据えたいのよ」
「フム。では、ちょっくら武館に行って見るか」
「そうこなくっちゃ。兄さん頼みますよ」
「わかった、わかった」そう言って黄は部屋を出て行った。
夕方
黄は武館の前に立った。
「気が進まんのう」黄はそう言うと中庭に入って行った。
中庭で稽古している男に声をかけた。
「李先生はいらっしゃるか?私は黄と言う者。先生にお会いしたい。」
「どのような御用件ですか?」
「陳と言う男の身柄を引き取りたい」と黄は答えた。
「それは出来ませんな」
李が中庭に出て来て言った。
「やはり、そうか。では試合をしたい」
黄が言うと李は「わかりました。明朝御相手しましょう。今日はお引き取りください」
「わかった」と言ってウォンは帰って行った。
夜
忍者が街に現れた。
武館に着くと煙幕を投げ込む。
煙に気ずいた李と陳は中庭に出た。
煙幕の中、忍者が二人に素手で襲いかかって来た。
早川も外に出て忍者に抜刀を浴びせた。
李と陳は棍を持ち忍者を撃退した。
忍者は散り散りになって逃げて行った。
「しつこい奴等だな」陳が言うと「深手を負ったはず。しばらく来ないだろう」と李は言った。




