28.休日
アルディに休息を言い渡されているので、今日は狩りでなく、一人で換金に来ている。
アルディはアルディで休息している事だろう。……どうせ例の辞典とかに夢中なんだろ……。
「おじさん!これ、ぜーーんぶ換金お願いねっ!」
と魔道具のウエストポーチから大量の麻袋をカウンターの上へ積み重ねる。
カウンターが付近天井まで埋まる。
……実を言うと初めての換金以来の換金である。その為溜まっている素材も大量だ。おじさんごめん。
「おお、凄い量だな……鑑定にしばらく掛かるからその辺に掛けて待ってておくれ」
とおじさんは鑑定作業に入った。
まったりと窓の外の通りと水車を眺めていると鑑定が終わった様だ。おじさんから結構重たい袋を渡してもらった。
換金所から出て、ベンチに座り袋の中を見てみた。……金貨が結構あった。……スパーダスケルトンとかが高かったかな?あとカタルレイスの宝石。
……これをアルディに今までの借りとお礼として渡したいが……あの人は絶対受け取らないと思う。……お金に関しては頑固だ。
んんーー……どーしよっかなぁ……と、金貨の入った袋をウエストポーチへしまってから考える。
……しばらく経ってもいい案が出ない。
まあ、せっかくの休日なのでとりあえず街をウロウロする事にする。
相変わらずこの街は白亜で綺麗な街だ。そして治安が良い。まあ、もうBランクだから絡んでくるのもいないだろう。
しばらく街をうろついたあと、お昼頃になったので湖の見えるベンチに腰掛け、食堂で作ってもらったお弁当を食べる。今日はホットドッグか……美味い。
……別にレストランとかに入っても良いんだが……一人だと気が引けて……ねぇ……。と言うわけで、慣れた食堂のお弁当なのだ。
湖から吹いてくる夏の風が心地よい。……そういえば梅雨……無かったな。まあ、雨で狩りをする羽目になるよりはましか。
食べ終わってからも、のんびり近くの水車を見つめたりする。ああー……平和だわぁー。
たまには休日も、いいものだな。これからは数日に一回は休日を入れてもらおう。最近のアルディならそれぐらいの要求は飲んでくれるだろう。
さてと、そろそろマーケットにでも行くか。と立ち上がり、マーケットへ向かう。
マーケットは今日も賑わっていた。人が相変わらず多いなぁ。
とりあえずとりとめもなく、ウロウロとウインドウショッピングでもする。
お?……何かこの店……好みだな。と小物屋さんを見る。
うへへ……色々買っちゃったー。
次はお茶屋さんだ。んー……日本茶みたいなのあるかなぁ?……ん?試飲?ありがとうございます。……お?これ日本茶??……買います買います!と買い込んだ。やっぱり珍しい品らしい。
……ついでにティーカップとかのセットも見よう……。とキョロキョロする。
お?あったあったー。んんんー。色々あるなぁ。迷うなぁ……。……ん?これ……アルディの目の色だ……綺麗だなぁ……これ買いまーす。
ティーセットまで買ってホクホクだ。とまだ、ウロウロする。
お?おお?……これは……アルディへのプレゼントに良いかもしれないなぁ……あの人無頓着だし。とプレゼントを選んだ。
さあ、後は帰って渡すだけだー。




