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18.中級と上級魔術


 あの気合いの成果もあるのかここ数日で中級は無詠唱で扱える様になった!わーい。


 無詠唱で中級魔術をどんどんぶっばなして、喜んでいると……次は上級だな。とアルディに水を差された……。……次もあるんだよな。


 気を取り直して、その辺の岩を標的にして上級の練習でもする。魔物が見当たらんのだ。……本当にこの辺の魔物狩りすぎたカモ……。


 ふぬぬ……精霊従えよっ!と頑張るが、上級は発動出来ない。暴発すら無い。発動させる事自体が難しいのだ。


 ぐぬぬ……ぬぬぬ……と呻いていると。遠くてアルディが笑っていた。……複雑。何が面白いんだ、このやろー。





 何度やっても上手くいかないので、精霊にイラッとしたので女王様気分でめっちゃ上から命令してみる事した。


「精霊よワタクシの命令が聞けないと言うのですか?さあ従いなさい!!」

 と上から目線だ。


 そして、そのままの勢いで術を放ってみた。……すると見事に鋭い無数の風の刃で岩は切り刻まれ砂粒になってしまった。……えげつない威力。コントロール出来て良かった。


「アルディ!アルディ!上級も出来たよ!」

 とぴょんぴょんとアルディの元へ駆ける。


「ああ、見ていた。……あれは……くくっ……」

 と笑い出した。


「ちょっと……笑うことないじゃん」

 と頬を膨らませる。


「す、すまん……精霊の扱い方が面白くてな」

 とまだ笑う。


「えー……そんなに変?……てか、アルディは精霊を具体的にどーやって従わせてるのさ」


「俺か?……俺に従わないとこの世界から消えることになるぞ?……と考えれば、一発だ」

 と怖い事をサラリ。おいおい……精霊可哀想。……てか、精霊って消せるのか?……アルディなら出来そうだが。だから従うのか。


「……私には無理な方法だね」


「まあ、アマネはアマネのやり方で精霊を従えさせれば良いんじゃないか」


「……私のやり方って言うと……さっきのアレになるんだけど……」

 と言うとまた、アルディは笑う。吹き出したな今。


「ともかく安定して上級も扱える様に頑張れ」

 と私の頭をポンポンと撫でる。


「う、うん……頑張るよ」

 と私の顔は赤いだろう……ポンポンされるのも慣れない。





 それからはコツを掴めたのか上級も無詠唱でスルスルと使えるの様になった。


 むふふ。やっと従ったか、精霊達!!とドヤ顔を決めていると……次は超上級だな。と言われた。


 は?まだ上あんの??……は?


「……超上級のまだ上もあるぞ……覚悟しておくんだな」

 と笑うアルディ……。くっそっ!てか、また声に出てたか……ダダ漏れだな私の心の声。


「へーい……」

 と大きくため息を吐いた。


 魔術を極めるにはまだまだかかりそうです。

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