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顔がない女「2」


室内は、異様な光景が広がっていた

二十歳前後の女性の部屋だと思えないほど

ゴミが散乱していたり

壁には、何かを書いているが読み取れないほど

文字が壁中に書かれていた。

部屋の中央に女性は、仰向けに倒れている

俺は、思わず呟く


「なんなんだ…これは?」


「これが、リアルな世界の闇の真実」


茜と槇は、女性の死体を見て辺りを見ると槇は、内ポケットから手帳を取り出すと茜に渡す


「依然の二件の事件と同じですね…被害者とお知りあいですか?」


「実は、依頼主のお知り合いでね。数日前から奇妙な現象が起きていて今日会う予定だったんだけど…30分前には、この子は生きてたんだけどね…」


「30分の間に死亡したという事は、自殺の線で捜査は終わりますね。」


「自殺でも、こんな状況なら事件とか他殺とかで調べないのですか?」


「助手君、状況判断からしたら他殺ではないだろうな…どんな奇妙な死に方をしてもどんなに異様な出来事が起きてたとしても」


槇は、陽と女性の顔を見ると槇は、鋭い瞳をしていた。


「自分で、熱湯で顔を茹でて…顔をかきむしり絶命するっとしても…自殺で全て終わる世の中だよ」


「……自分で顔を?」


「そうだよ。こんな死体を三回も見たら考えが少し変わるよ…」


「槇くん、完全に密室だわ…自殺だろうね…」


「茜さん、どう思ういます?」


「分からないわ」


茜は、女性の死体に手を合わせて

しばらく沈黙してから近くに転がるスマートフォンを見ると槇は、スマートフォンを拾い画面を触ると


如月夕美きさらずゆみっという子からの今日の着信履歴しかないですね。」


「夕美ちゃんの記録だけか…他殺ではなく自殺の線で全て終わるわね…。」


「茜さんどうします?」


「そうね…私が第一発見者になるわけだから残るわ」


「分かりました。助手さんは?」


「陽くん悪いけど私の事務所に行って色々調べてくれるかな?」


「えっ?調べるって?」


茜は、部屋の中を見回してみると物色をしていた。


「茜さん、そんな事してもいいんですか?」


「陽くん真実を知りたくない?この子がなぜ死んだのかを?」


「えっ?」


「私は、知りたい真相を…全ての答えを…」


「茜先輩、できるだけ多くの情報を持っていてください この事件奇妙で上層部の動きが奇妙で…前回もそうですけど、今回も調査無しで、この部屋の物とか全て焼却処分されますから」


「警察ってそんなものなんですか?」


「助手君の言いたい事も分かるけど、こゆう類いの案件は…闇に葬る事が多いもんだよ」


「…………」


「日本という国の世間体を守るためにも」


茜は、俺に的確に指示を出してくる

俺は、部屋中をデジカメを撮りながら

槇は、女性の死体に不審な所がないか調べていた。


「槇くん…どうして私に相談してきたの私じゃなく他の誰かに相談すればいいのに…?」


「茜さん、それができたら苦労しませんよ 今回かなり大物の方が目を光らせてますからね。」


「上層部?」


「おそらく警察全てを敵にするぐらいの大物ですよ」


「せんな人間…まず日本には居ないわね…海外の大物ね!」


「正解ですよ。まだ現役でいけますよ茜先輩!」


「えっ?茜さん警察だったんですか?」


「そうだよ、エリート中のエリートだったんだよ茜先輩は!」


「誉めても何も出てこないわよ!槇くん!しかしおかしいわね…熱湯を顔にかけたのなら熱湯を沸かしたりした形式ないわね。」


「前回の二件の案件も、そうだったんですけど…無理に繋げた理論で全てを片付けてるんですよね…。」


「それも、奇妙ね…何か裏にありそうね…。」


俺は、部屋にあるものを詰め込んだカバンを持ちながら茜と槇の会話に耳を傾けていた


「茜さん、これって窃盗になりませんか?」


「後で遺族の方に返すから大丈夫よ」


そんな会話をした後

異様な光景のマンションの部屋から出ると

外は、もう薄暗くなっていた。

俺は、そのままマンションの階段降りてまっすぐ茜の事務所に向かっていた。

不意に如月の悲しむ顔を想像していた。


一体何が起きているかを理解できないまま

不自然な力を感じていた。

そんな奇妙な違和感を感じなら歩いているとしばらくするとパトカーのサイレンの音が聞こえてくる

振り返るとさっきまで居た。マンションの前にパトカーが2台止まっているのが見えた。






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