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ダンジョンがありふれる世界で最強の固有能力に目覚め組織を作ったら助けた子供の愛が重いんだけど  作者: アルプス


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9/11

冒険者登録

夕方の光が、家の中をやわらかく染めていた。


「ただいま」


リビングに入ると、母親とココネがいた。

少しだけ間を置いて、俺は口を開く。


「ねぇ、俺……明日からもう冒険者になる」


空気が止まる。


「え!?もう!?それは早いんじゃないの?」


母親の驚きと心配がそのまま声に出る。


「そうだよ……もっと一緒にいたい」


ココネの小さな声が続く。


胸に刺さる言葉だった。

けれど、俺は視線を逸らさず言う。


「……いや、俺の決意は変わらないよ。明日、行く」


静かな決意が、そこにあった。


ココネは一瞬俯き、やがて顔を上げる。


「……お兄さん……いや、分かった」


少しだけ迷いながらも、まっすぐ見てくる。


「じゃあ私が2年後に覚醒したら――一緒のチームに入れて?」


「あぁ、分かった。約束する」


その言葉に、ココネは少しだけ安心したように表情を緩めた。


――翌日。


待ち合わせ場所に行くと、二人はすでに来ていた。


「2人とも。じゃあ探索協会に行こう」


「おう!」


「えぇ」


三人で並んで歩き出し、やがて探索協会に到着する。


中に入ると、受付の女性が声をかけてきた。


「ようこそ探索協会へ。ここでは冒険者登録を行い、カードをお渡しいたします。登録には名前、固有能力、職業を記載してください」


さらに説明が続く。


「このカードには討伐した魔物や攻略履歴が記録されます。魔界に繋がる場所での討伐――悪魔や竜人族も含めて記憶され、その情報を元に冒険者ランクが決まります。ランクは上からS・A・B・C・D・Eの6種類です」


説明を聞き終え、俺は二人を見る。


「分かった。2人とも、それでいいよな?」


「おう!」


「うん」


三人で用紙に記入する。


名前。固有能力。職業。


それぞれの未来を刻むように書き終え、受付へ差し出す。


「お願いします」


「えぇ、お預かりいたします」


受付の女性が書類に目を通す。


「……え?」


小さな声が漏れた次の瞬間、抑えきれない驚きが弾けた。


「ええ!!ゴットランクの能力!?」


その一言で、場のざわめきがぴたりと止まる。


「それに、お二人もレジェンドランク!?」


続けて叫んだことで、今度は一斉に視線がこちらへ集まった。


ざわざわと波紋のように広がる声。


「なんだ?」「ゴットランク?」「嘘だろ……」


一瞬の静寂から一転、場は騒がしさを取り戻していた。


「あ……!す、すみません!」


受付の女性は慌てて謝り、手続きを急いで進める。


やがてカードが手渡された。


「こちらになります」


受け取ったカードは軽い。

だが、その中にこれからの全てが詰まっている気がした。


三人でその場を後にする。


外に出て、剣河が言う。


「どうする?このままダンジョン行くか?」


「あぁ、俺は行く」


「私も行くわよ」


迷いはなかった。


スマホで最も近いダンジョンを探す。


「ここなんてどうだ?」


そうして示したのは推定レベル5の低ランクのダンジョンだった。出てくる魔物はオーク系。


「良いと思うぜ」


「私もそれで良いと思う」


2人の確認を取りダンジョンに向かうのだった。



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