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ダンジョンがありふれる世界で最強の固有能力に目覚め組織を作ったら助けた子供の愛が重いんだけど  作者: アルプス


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ダンジョン周回

ダンジョンを一度出たあと、三人は顔を見合わせた。


まだ余力はある。

それどころか、体の奥に火がついたみたいに、もっとやれるという感覚があった。


「……どうする?」


剣河がニヤッと笑う。


俺も同じ気持ちだった。


「もう一回行くぞ」


少し間を置いて、続ける。


「――難易度は、一つ上だ」


「悪夢級か」


「いいじゃない、面白そうね」


二人とも、まったく迷いがない。


ノーマルは想像以上に余裕だった。

それに、レベルも6まで上がっている。


「行けるだろ」


そう言って、三人は“悪夢級”を選択した。


ダンジョンに入った瞬間、空気が重くなる。


さっきとは明らかに違う。


そして現れたのは――オーク。


だが、その気配は別物だった。


「……レベル10か」


思わず呟く。


「ノーマルのボスと同じレベルが雑魚で出るのかよ……」


剣河が驚いたように言う。


「これは……さすがに強いわね」


雷華も警戒を強める。


だが――


「問題ない」


俺は自分にバフをかける。


魔力が巡り、氷の精度が一段階引き上がる。


氷槍を生成し、放つ。


一直線に飛んだそれは――


オークを貫通した。


「なっ……!」


驚く間もなく、オークは霧となって消える。


「続け!」


その一言で、二人も動く。


さらに二人にもバフを付与する。


身体能力と魔力の底上げ。


「これなら……!」


雷華の雷が走る。


剣河が踏み込み、刃を振るう。


さっきまでとは別人のような動きで、悪夢級のオークを次々と倒していく。


そのまま進み――


ボス部屋へ到達した。


扉を開く。


そこにいたのは、ハイオーク。


「レベル15……」


一段階どころじゃない強化だ。


だが、もう引く理由はない。


「行くぞ」


全員にバフをかける。


魔力が高まり、空気が張り詰める。


先手は俺。


氷を放つ。


狙いは足。


氷がハイオークの脚を貫き、動きを鈍らせる。


「今だ!」


剣河が突撃する。


一気に距離を詰め、腕を斬り裂く。


「まだよ!」


雷華の雷が落ちる。


電撃が走り、ハイオークの動きが止まる。


その瞬間。


俺はもう一度、氷槍を構えていた。


「これで終わりだ」


放たれた氷槍が、一直線に胸を貫く。


ハイオークはそのまま崩れ、消えた。


静寂。


「……やったな」


剣河が息を吐く。


「えぇ、悪夢級でも通用するわね」


雷華も小さく頷く。


ハイオークが消えると同時に、ドロップアイテムと魔法陣が現れる。


拾い上げると、詳細が浮かび上がった。


ーーー

炎のネックレス


火属性魔法の威力を強化する装飾品

ーーー


ーーー

魔石


一定確率(約50%)でドロップ

属性を持つ場合、その属性の魔道具を生成できる可能性がある特殊素材

ーーー


「炎のネックレスか……」


軽く眺めて、ため息をつく。


「俺らには合わないな」


「そうね、火属性は使えないし」


「売るしかないな」


三人で意見は一致する。


魔石についても確認する。


「50%でドロップか……結構貴重だな」


「魔道具の素材になるなら、なおさら価値あるな」


「これも一緒に売りましょう」


話はまとまった。


その後――


三人は再びダンジョンへ入り、攻略を繰り返した。


悪夢級の戦闘にも徐々に慣れ、動きも洗練されていく。


そして三回目の攻略を終えた頃。


外に出ると、空はすっかり暗くなっていた。


「……今日はここまでだな」


「だな、さすがに疲れたわ」


「でも悪くない疲れだな」


三人とも、どこか充実した表情をしていた。


「戦利品は明日、協会に売りに行こう」


「あぁ」


「うん」


それぞれ頷く。


「じゃあ、また明日な」


「おう」


「えぇ」


そうして三人は別れ、それぞれの帰路についた

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