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 では契約内容へといこうかねぇ。

 本来、一人から二人程度で相手してもらっているのだけどねぇ。お前は金額が飛びぬけているために、五人相手しても三十年はかかりそうなのさ。十人相手でも先は長いねぇ。

 お前、一日がかりで何人相手できるかねぇ。

 おや、騒ぎ暴れても誰も助けになど来ないよ。お前は返済が終わるまで、ここから出られないのだから。

 とはいえ、お前の歳では十年すれば期限切れだかね、今回は特別な契約にするよ。

 お前の喉と同じさ。魔法で時を縛ろうかと思っているが、そうすると正気がねぇ。

 正気を保ってもらわないとこっちも商売あがったりなのだから、自我を保つ魔法も重ねがけしてもらおうか。

 おやおや、そんな絶望した顔などする権利はお前にはないよ。

 すべてはお前が選択した結果なのだからね。

 ねっと? げーむ? なんだいそれは。あいにく私には分からない言葉だが、これは現実。お前は現実を生きているんだよ。

 ではこの契約に異論はあるかい?……ないね。よし。


 リー、話し合いは終わったよ。早速例の魔法を彼女にかけてくれないかい。

 ああ、大丈夫さ。これはしばらくすれば元に戻る。何せ気がふれない魔法もかけるのだからねぇ。

 魔法をかけ終わったら、最奥の特別部屋に連れて行ってくれないかい。

 もう何年も使用していないが、広さはこの屋敷で一番だからね。とりあえず令息たちと同数の四、五人ほど相手させてから人数を決めようかねぇ。





 ああ、ご苦労だったねぇ。さてこっちに来てくれないかい。

 リー……お前がいてくれて本当に良かったよ。私一人ではとっくに気がふれてしまっていた。

 そうだねぇ、今回の件は特にねぇ。思い出したくもない過去を思い出させてくれる。

 この国の人間は定期的に同じ騒動を起こすものだから、なおさら忘れさせてくれないねぇ。

 あれから五十年。あの騒動さえなければ、私もお前も子や孫に囲まれて幸せに暮らしていたかもしれないのに……。

 いや、なに。ちょっとした感傷さ。

 あの時の令嬢はとっくに報いを受けたのだからねぇ。

 リー、一緒にいることを選んでくれて本当にありがとう。


 


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