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生死無常

 俺は国方(くにかた)義秋(よしあき)

出版社で働いている、どこにでもいるような男だ。まぁ、自分で言うのもなんだが特徴を挙げるとすれば正義感が人一倍強いことくらいだ。前だって英語が下手なので中々会話が通じないが、道に迷っていた外国人を助けたことがある。

 でも、そういう正義感のせいで損をすることも多かった。いじめを見たら見過ごせない性格だった。他人を大切にしたせいで自分が失うものがあった。でも、そうやって今までのやってきた行いを後悔したことは無い。きっとこれからの人生もそうなんだと思う。今日は久しぶりに仕事を休めたので、両親に会いに行こうと思う。一泊二日の予定で会うのが久しぶりだから、気まずくならないか不安だ。家の中身も変わってしまっているかもしれない。

 「そこの人、逃げてください!」

あれは警察か?一瞬自分に言われてると思ったので、走り出しそうになったがどうやら俺に言った訳では無いらしい。50代くらいの男が女性を追いかけている。アニメでよく見るようなナイフ等は持っていないとはいえ、追いかけられてる女性は相当怖そうだ。当たり前でだ。俺だって怖いけど...

 俺は目の前を通り過ぎようとした男の足を払い、男は盛大にこけた。女性は後ろを見てないのか、未だに走り続けている。これで一件落着だな。


「ぶぁ!」今までに感じた事のない衝撃を覚えて、俺は聞いたことのない叫び声を出す。何だ?何が起こった?

 気づくと俺の後ろに男が立っていた。その手にはアニメで見るようなナイフを持っている。本当に俺は損な性格をしているな。警察が駆け寄ってくる。俺、何で行っちまったんだろ。でもきっと、これで良いんだよな。俺の目に最後に映る景色では、男が警察に取り押さえられているシーンだった。あぁ、良かった..


《永世の善の因子である国方義秋の肉体の活動の停止を確認。魂を保護します。器の用意、エラー発生。因子が器に適応できません。蒼い魔女の記憶(アカシックレコード)を参照して憑依可能な器を検索。適応可能...因子のインストール...魂と高次自我のインストールが完了...アストラル体を他の宇宙に適応...経験と記憶を融合し、アップデート...完了..低次自我のインストール完了。因子の器への適応が停滞。器の限界に到達。器のエーテル体を削除します。神の使徒として転生。》


――な..何か声が...





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