表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最果ての先で~異星間武勇伝~  作者: 団栗山 玄狐
第二章 回想編01 異邦の地、暗雲なり
21/323

act21 回想編13 戦場に出る


部隊フォーメーションは以下の通り。


コンビで行動しフォーローし合うだけである。

初戦なのだから生き残ることが第一条件となるのだ。

X9-3379これは、オレたちのチームに与えられた識別コードとなる。

これをもとにチーム内で番号を以下の通り割り振った。

 X9-3379-01津貫シンタロウ

 X9-3379-02萩原マサヒロ

 X9-3379-03金山リオ

 X9-3379-04篠森トモキ

 X9-3379-05水島アラタ

 X9-3379-06佐備ミズネ


そして、01津貫と02萩原

    03金山と04篠森

    05水島と06佐備

 がペアを組むこととなった。


使用する機体はGTXF-001 バウンド。

銀河系連合軍の一般汎用戦闘機である。

この200年ほど新規バージョンが出ていないのでこの機体が

事実上最新機だ。


こんなロートル機が最新機とは思いやられるが仕方がない。

ないものねだりをしても仕方がないのだ。


デブリシェルのそのために用意した。

こんなものでもないよりはましだ。

何処までできるかわからない。


全ての仲間たち、いや同志たちと言った方がいいかもしれない。

そのすべてを手助けできるなんて思いあがっていない。


できないからね実際。

でも、自分の手が届く範囲くらいはできる。

たとえどんな人間であってもだ。


いま、この瞬間を乗り切るために。


チームのメンバーの機体がそれぞれカタパルトから射出されていく。

順番を待つ間、目を閉じ考えていた。


自分を落ち着けるために。射出の衝撃はいつも嫌なものだ。

体全身に降りかかるGはつらい。


大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせる。


戦力差は約2倍。勝てる気がしない。

でも、やるしかない。その覚悟はしてきたはずだ。

とか考えているうちに自分の番になった。


オレの機体がカタパルトにセットされる。

オペレータの声が聞こえる。X9-3379-04


「これより簡単に説明します。射出後は緊急命令以外は自己の判断で行動願います。

X9-3379-04、初陣ですが頑張って帰還してくださいね。では、射出タイミングを貴官に委ねます。どうぞ」


その声に従い、訓練通りに行動し、

「X9-3379-04 出ます」と声をかけ、射出トリガーを引く。


機体は前に押し出され、無重力の中で椅子に押し付けられる感覚が全身に感じられる。

前のモニターには長い廊下を通り過ぎ黒い世界が広がる。


小さな光の点がいくつも規則正しくあり、その中の点に向かう。

同じ識別コードを放つ機体のところにだ。


しばらくして、残りのメンバーも到着ししばらく隊列を組んで待機扱いとなる。

他の部隊が準備できるまでの間だが。


待機して考えていた。

この戦いに意味があるのか。


無駄な抵抗ではないのか。

でも、覚悟はできていた。


この話を聞いたときにすでに。


起きたことを知らずにいれば、それは罪

知っていて何もしなければ、それは犯罪

知って行動できなければ、 それは後悔


人は必ずしも罪を背負っている。

行動して後悔するか、行動しておけばよかったと後悔するかだ。


オレは、この場に入れてよかったと思っている。

自分の手の届く範囲に人を、未来を救うためのチャンスがあることに。


どこまでできるかわからない。

でも今、何かできる所にいる。

そして、仲間もいる。


何とかするしかない。


「諸君、これより犯行作戦を実行する。相手との戦力差は大きい。だが実力に差はないと思っている。

 我々は、君たちの力に期待している。では、これより作戦を開始する。皆の奮戦に期待する。以上」


目の前に広がるいくつもの光ある。これが敵だ。

星々の生命体を脅かす敵だ。


この戦いはオレたちにとっての初陣である。

それが今始まる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ