表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後は私の側にいて  作者: 15me
23/32

記憶のかけら 振り返ってみれば




過去に戻る前の私達は

8年の付き合いってみんなに言っているが、


実はお互い何人か恋人が出来て、

何度か別れたことがある。


お互いどれも長くは続かなく、

結果お互いの共に帰って来ていた。


その時は本気で愛してるとか、

ましてや、結婚なんて、

考えたこともなかった。




「光莉って男に困らない体質なんだよね、

ずっとコンスタントに彼氏が出来てる。

全員とは言わないけど、

好意を持たれて言い寄られた人が現れたら、

その人に相談してたり、ただ連絡してるうちに

好きなっちゃって、いまの人を捨てちゃう。」



「それは悠人も似たようなものじゃない?

悠人もいままで選ばなければ

コンスタントに彼女作れたって言ってたじゃん。」


「俺は誰でもいいわけじゃない。

ってか、魅力がないと好きにはなれなくない?

光莉の見た目が良いから言い寄ってくる人も

みんな魅力的ってこと?」



悠人が言葉を続ける。



「嫌味っぽくなるけど、

じゃあ光莉は寄ってくる人選んでないの?

いままで断った話聞いたことないけど。」



そのあとどうやっていままで通りに

戻ったか忘れてしまったが。

しばらく険悪な雰囲気なったことは覚えている。





じゃあなぜいままでお互いの元へ

帰って来れていた私達の恋愛は

今回はもう二度と再起不能になったのか?



それは、22歳の頃、

大きな喧嘩をした時、

悠人が大学を4年で卒業出来ず、

5年生が確定した3月。



私は悠人が一生を共にしたいという言葉を聞いた時、

嬉しかったし、あなたとなら出来ると思った。


でも悠人の言葉と行動が伴ってなかったことが気になって。



その時の喧嘩でその疑問をぶつけた。


その時初めて、

ちゃんとお互いの将来について話し合った。



そして、2人で約束した。


お互いが自立したら結婚しよう。



私は専門学校を卒業して、

2年前から働き始めて一人暮らしをしていた。


だから悠人の自立を待つだけだった。



悠人が言った、


「僕さ、5年生になっちゃうくらいに不真面目だから、

僕が卒業出来るように。光莉、僕を支えて欲しい。」



傍から聞いたら悠人のわがままでしかない。



でも、私はやると受け入れた。



悠人と一緒に一生を共にしたい。


そのくらい人を思ったのが初めてで、

だから、頑張りたいと思った。




1年後。


悠人が予め結果出ると言っていた、3月18日。


悠人からの電話きた、


「卒業決まったよ。」


「本当に!?遂にだね!

やったね!おめでとう!」


「これも全部、光莉のおかげだよ。」



「そんなことない、

勉強頑張ったのも全部悠人じゃない。

悠人がすごいんだよ。」


「光莉が僕の精神を支えてくれなきゃ

ここまで来れなかった、だから、

光莉がいないと出来なかった。

本当にありがとう。」




本当に嬉しかった。


それ間違いない。




でもね、悠人。


最近、毎日連絡とってる人がいるの。


私の同僚で、年上で、

落ち着いていて、ちゃんとしていて、

それでいて面白くて、本当に魅力的な人。




悠人の卒業報告から数週間後、




その人に悠人と決着をつけると言って。

あなたに電話した。



お互いの将来の話をして、

悠人はそれに答えてくれた、

その直後にこんなことをしてしまう、


自分がひどいことも、理解してるつもり、


でもね、この恋心を止められないの。


そんな風に思ってる時点でもう、

理屈じゃないし、最低なのもわかっているのに、

わかっていない私なんだよね。きっと。



悠人は言った


「この1年間…、なんだったの?

僕は何のためにこんな無駄って思ってる

学校に通って…。

2人の未来のためって思ってきたのに…。

どうして…。こんなこと…。」



実のところ、

その時はもうあの人に気持ちが向いていたから、

その時の会話を事細かには思い出せない。


こういうところだよね、

自分でも最低だなって思うよ、悠人。




悠人が別れたら死ぬって言ってたけど。

その時の私は、どうでも良いとは思わないけど、

死なれたら困るという理由で

悠人と付き合うことは出来なかった。



だから、でも、

まさか本当にこんなことになるとは

思わなかったし。


実際、悠人の行方がわからなくなっていると知ったのは。


その人と別れた2、3年後の話である。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ