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枕の下に 希望の上に(10)

六月の空気

蝸牛が転がって

紫陽花から紫陽花へ

移動している

急な強風は

それを無駄にして

蝸牛は水溜りに沈んだ



素通りする人は

草笛で列をなす

彩り豊かに見えて

ただの一色

グチャグチャの足を

頗る嫌いながらの生活



扉に絵を描く蛞蝓

道の色は無造作で

何か途轍もなく

荘厳な物がありながら

現実世界とは隔離される

飾る場所が無い



世界の中にある

人の想いは流れていく

文明によって

スピードが変わり

二度と元には戻らない

全ては過去形で消失する



傘を避けながら

小雨の中

足早に通り過ぎ

目的地に到着する

滑稽な話になるからか

誰もが下を向いている

雲の色を見たくないから





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