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卵焼き論争。


3年お付き合いを続けた彼にプロポーズされた。

私はイエス以外の答えを持ち合わせていなく、彼の求愛を受け入れた。物事はすごくとんとん拍子に進んで私と彼はすんなりと籍を入れることになった。


晴れて夫婦になったその日の朝、私は卵焼きを作ることにした。

オーソドックスに厚焼き玉子と納豆と味噌汁にご飯。


たっぷりのネギと出汁と醤油を入れふっくらと焼き上げる。

とても上手に出来た。


あとは、納豆と味噌汁に白米で完成。


「おはよう」

彼が起きてきた。

「美味しそうだね」

そそくさとテーブルに着き、厚焼き玉子を半分に切り分けて口に運ぶ。

「しょっぱ。」

彼の箸が止まった。

「えっ?」

慌てて尋ねると彼が答えた。

「俺さ、厚焼き玉子って甘いのしか食べたこと無いんだよね」

「そうなんだ。私逆にしょっぱいのしか食べたこと無い。」

私の家は祖母手作りのネギ入り厚焼きが普通だった。甘いのなんて食べたことが無い。それを聞いて彼がニヤリと笑った。

「そっかぁ。これからはネギ入りの塩っぱいのが我が家の味になるんだね。」それを聞いてすごく幸せな気持ちになった。

新しい家庭の味。

何だかくすぐたい。

これからはたまに甘い卵焼きも作ってみよう。

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