2年3組の小さなお弁当
一日空けての投稿となりました。
毎日更新を目指しているのでこれからも
頑張らないといけませんね。
「はぁぁ…、もうムリ…。あたし死ぬ。」
黒板の八割を模写した時点で机と仲良くなる。
もう授業終わってんだし、いいよね…?
ノートの端に『12/4,北巫』と走り書き。
「はぁ…、やっちゃったな…。」
言うまでもなく昨日の事だ。
突然ぶつかって、突然手紙なんか渡して…。
絶対頭おかしい子だと思われた…。
「あ~あ…、どうしよ…。」
しゅるしゅると弁当包みのハンカチを解く。
いつもこの瞬間だけは心が無になる。
蓋を開けて中身を確認。 よし、偏ってない。
「今日は何から…っと。」
ふわっふわの玉子焼きを頬張る。
「うん…、とろっとしててふわふわで、 今日も
上出来かなぁ…。」
このクオリティには思わず頬が緩む…。
我ながらにこれ程のものを作れることを尊敬してたりもする。
「んぅぅ、いいな、いいなっ…。」
あれ? 紅木さん、だ…。
黒板側の入り口で誰かと話してる…。
あ、行っちゃった…。何してたんだろ。
なんでだか、ちょっとドキドキ。
「北巫、北巫〜っ。」
話してた子があたしの事呼んでる…。
「何? どうかした?」
できるだけ平静を装って返事をする。
内心すっごくドキドキしてるのを悟られまいと。
「これ、さっきの娘が北巫にって。」
「えっ…?」
紅木さん、が…。あたしに?
これは手紙を渡した北巫 鈴ちゃんの視点からの
お話ですね。
こうして時々視点を変えて書きますので、どうか
お察しの程、よろしくお願いします(ノ∇〃 )。o○