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Blue Days  作者: キサラギ メイ
4/7

アナログ的素直メール

順調とはとても言えない展開ですね…。

何とかしてこの膠着を打破せねば…!

『爆発の原因は現在調査中。

死者、行方不明者の数は不明。』

無機質な白いニュースアプリの画面を閉じる。

起きたのは今朝なのにもういくつもの情報が

飛び交っている。

「有力なのは新エネルギー実験施設のトラブルによる爆発説。現在放射性反応は無し、か…。」

マンション64階の窓から街を眺める。

黄昏に飲み込まれていく街をいくつもの赤い光が右往左往していた。

PCのホログラムウィンドウを閉じてふと、

『受け取って下さい!』の手紙の事を思い出した

「何だったんだろ…。あれ…。」

クローゼットを開けてコートのポケットから手紙を取り出す。手紙は丁寧に可愛らしいテープで綴じてあった。

ゆっくりとテープを剥がして手紙を開く。


『紅木さん へ。


この手紙のこの字を視界に収めているという事

は、つまり私は無事に見つけて渡す事ができた

訳ですね!感激ですっ!!

…と、ごめんなさい。舞い上がってる場合じゃ

ないですね。なにせ言葉を交わしたことも無い

相手から突然(?)手紙なんて渡されてるんです

もんね。まずは状況を説明しないと!


私が紅木さんにこの手紙を渡したのは、他でも

ない、『言葉で伝えられない想い』を綴る為。

なのです!

と、言っても理解してもらえませんよね…。

紅木さんは学年トップクラス(というかトップ)

の成績をお持ちだそうで…。

その、もし良かったら今度、勉強とか教えて

貰えたらなぁ〜…。なんて、思ってて…。

ほんとは直接伝えるべきなんですけど…。

どうにも、その…、声かけられなくて…。

ごめんなさいっ!


…で、どうでしょうか…。

もしよければ、お返事ください…。



2-3 北巫(きたみ) (りん)より』


「…。返信、期待してる…。絶対してる…。」

文面を見る限り個人的な苦労があった事が伺える。

「面倒…。」

だが内容を見てしまった以上なかなか無碍に断る事もできない…。

「私の負けか…。」

鞄から取り出したノートを一枚千切ってデスクに向かった。





少し、進みましたかね…。

ここまで飽きずに読んで頂いている読者の方々、

本当にありがとうございます…!

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